ココア　エアコンガスクリーニングとライン洗浄｜車検・点検・修理のグーネットピット

毎年の真夏の暑さが近づいてきて、エアコンの問い合わせを頂戴するシーズンに入ってまいりました
当社では夏季に向けてのエアコンメンテナンスの強化でエアコン専用の機材を導入しております。
昨年の作業実績の中に新車のタフトの実証も掲載されておりますので、お時間の都合つくようでしたら合わせてご覧下さい。

今回は通常のエアコンガスのクリーニング作業に加えて、エアコンガスの配管の洗浄を行おうと思います。
通常はエアコンの配管の洗浄を必要とするのは、エアコン自体の機械的なトラブルが発生した時に行うことが多いです。
たとえばエアコンガスのポンプ作業をしているコンプレッサーが壊れて、削れた鉄粉のような異物が混入してしまった時などです。

たとえ壊れていなくても、長期の利用で磨耗による何かしらの異物は発生しているのではないかと思われますので、実験的に当社の代車である程度の距離を走っている自動車をチョイスしました。
平成２４年式　走行１１万㌔のミラココアです

作業前のエアコンの効き具合を見てみました。
外気温は31度　吹き出し口からは7.6度の風が出ております。
風量は３　取り入れ空気は内気循環にして、顔部分に風が当たるフェイスモードにしてあります。
ある程度の冷たさが有り、エアコンは効いているものと判断できる温度です。

これが作業前のＢeforeになります

早速作業に入っていきます。
エアコンガスをまずは回収。
車の中にエアコンガスが入っていないように抜き取ります。
ちなみにこの作業でガスがどれだけ入っているかも解ります。

回収量は110グラム
この車輌のエアコンガスの適正量は300グラム。30グラムの増減の許容範囲があります
330グラムから270グラムが適正量になります

回収量の結果から半分以下のガス量となりますので、真夏の炎天下ではエアコンが効いていないような状態だったかもしれません。

初めての作業になりますので、説明書通りに作業を進めます。
コンプレッサーの配管を外して、配管全体を洗浄していくようです。

普段のガスクリーニングは赤色と青色のホースを使用しますが、配管の洗浄の場合は黄色いホースも追加して使うようです。
結構色付きホースでニギヤカです（笑）

因みに他メーカーの機械ではできないことが出来るのがこの機械の最大の特徴でしょう
それは特別な洗浄剤を使用せずに配管の洗浄が出来るということです。
普通は洗浄剤が車輌の配管に残ってはいけないので洗浄後のケアも必要となり、コストや時間がかかってしまう難点があるのですが、ウチの機械はエアコンガスを液化させてエアコン液で配管を洗浄してしまうのです。
ですので残った洗浄剤で後々にトラブルを起こすことがありません
性能の違いとはこういう所でも出てきます！！

洗浄の第一フィルターです。
もともと大きなトラブルをかかえていた訳ではないので、フィルターは綺麗でした。
10万㌔走って鉄粉とか出ていたら逆に嫌ですし、想定の範囲で安心しました。
画像をアップすると解るのですが、小さなゴミの付着はあったのでクリーニング自体の効果は少なからずあったようです。
また、フィルターが少し黄色く染まっているのですが、最近のエアコンオイルにはガス漏れ検知の為に黄色く着色されている為、黄色く染まっていました。オイルは主に今回切り離されているコンプレッサーに多く滞留しておりますので、配管内全体の壁面からオイルを取って行かないとここまで着色できないと思います。
これで配管を綺麗にするのと、配管全体に効果があるのを実証できたと思います。

洗浄のレポートです。
オイルの排出量が30グラムとなりますが、洗浄に使用したエアコン液をフィルターで分離して回収したオイルの量となります。
因みに、洗浄方法は今回　循環　ですが、往復　とパルス洗浄　があります
洗浄の駅の流し方の違いなのですが、また別の機会に試してみようと思います。

最後に外した配管を元に戻してガスを充填していきます
自動モードにしてエアコンガスの量とオイルの量の設定だけしたらあとは機械が一連の作業をしてくれます。
従来は真空ポンプで配管の中を真空にして、手動でガス缶から規定量を補充するという流れでした。ほぼ付き添っての作業となったのですが、流石文明の利器ですね

さて、同じ日なのですが合間でのテストだったので、お昼からはじめた作業が夜になってしまいました。イコール、外気温度が同じ条件ではないのですがエアコンのガスと配管の洗浄の両方でエアコンの効きはなんと7.6度から2.7度まで改善されました
2.7度だとエアコンの内部が凍りついてしまう限界寸前です
一気に冷えすぎまでエアコンは冷やしてしまうように変わりました。

最後に
必ずしも同等の改善をお約束するものではありません
処置前の車輌にエアコンガスが少なかったり、もともとの車輌に機械的トラブルが出ていなかった点で配管洗浄の効果も今回は不確かです。
今年から本格スタートのサービスとなりますのでまだまだ勉強していくことばかりですがとにかく機械は一級品ですのでご安心下さい。
まずは皆様にはエアコンガスクリーニングをオススメしたいと思います
つぎにメーカーからの抜粋ですが、改善されることの幾つかをご紹介します

エアコンガスが規定量入ることにより、冷えるように改善されます
冷えるように改善されるとコンプレッサーの作動回数が減り燃費が改善されます
エアコンガスが綺麗になると水分やゴミの影響での故障が減ります
高額となり易いエアコンの修理費が抑えられるとお財布にも優しいでしょう。

いいことばかりを書きましたが、エアコンのメンテナンスって今までガスの補充か添加剤の補充くらいしか無かったので、悪いことにはならないでしょう

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