アルファロメオ　159SW　クラッチ交換＆ブレーキパッド交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

大阪市のN様のアルファロメオ　159SWの入庫
走行中に信号待ちなどで停車し、信号が変わり発信しようとするとNレンジになってしまい、ギヤを入れなおすとメーターの表示は①になっているにもかかわらずバックしてしまうという事です。

夜中のうちに下道で大阪からお越しになられました。
来る途中も何度も症状が出たそうで、その度にエンジンを切りしばらく放置しておくと元に戻るので騙しま騙し走ってきたという。
お疲れ様でしたと言わざるを得ない。

走行が58000ｋｍということでまだそれほど距離は伸びていない車両です。
購入してまだ半年くらいだそうですね。

さっそくチェックしてみると、テスターではいつものフォルトを拾っている。
その他にもいろいろ拾っているので消去ししばらく試運転してみる。
10分くらいは知っても異常は特にない
20分走るが変わったところはなく普通に走行できている。
30分を越えたくらいだろうか、信号で普通に停まり、信号が変わるのを確認し発進しようとするとブーンとなった。
Nレンジになっている。出た！

ギヤを①に入れなおしアクセルを踏むと　バックした。
右折車線の先頭にいたのでハザードを付け後続車を行かせて危険が無いことを確認して路肩までバックで移動、幸いにも夜中なので車両はほとんどなく迷惑等はかけていない。

当社ではこういったセレの不調の症状確認の試運転は22時を越えてからの夜中に行う。
症状が出た時の最悪の事態を考えて安全な時間帯を選んで行っています。

その後しばらく放置するが症状は変わらず。
ずっとバックし続けるので、自社まで歩きで戻り積載車で引きあげた。

翌日はまた普通に走行できるようになっていた。

再度テスターにてチェックするとクラッチとセンサーが疑わしいと判断できる。
その簡易的な判断が上のクラッチオイルの量
タンクの底が見えそうなくらいに減っている。
これはクラッチが減っている証拠か、オイルが漏れている証拠

オーナー様に状況を報告しクラッチ交換を行うことに。この時ついでにF.ブレーキパッドの交換依頼も頂いた。

とりあえずミッションを降ろしました。

取り外したクラッチがこれ
58000ｋｍだけにまだ溝はある方だが、部分的にすり減っておりヤバそうなところがある。

あと10000ｋｍくらいは乗れるかもだが最悪の事態になる前に交換しておいた方が賢明だ

新しいクラッチを取付し、クラッチオイル、セレオイル等を新品に交換
ミッションをもとに戻していきます。

全てを戻した後にテスターにてキャリブレーションを行います。

タイヤなどを持付ける前にブレーキパッド交換も行い
作業がすべて完了した後、試運転

作業完了後の試運転は普通に昼間に行います
なぜなら止まることなどないという自信があるから。

普通にギヤが切換わること、Nレンジに戻らないことなどを確認し作業は終了です