トヨタ　ハリアー　運転席側シートヒーター不良　右フロントシートヒーター交換　電装系修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

トヨタハリアー、MXUA85のお車「シートヒーターが暖かくならない」という症状の修理のご依頼をいただきました。

具体的にお客様に症状を伺うと、「運転席座面」のみ暖かくならないようで、背もたれ部分は正常に作動しているとのこと。

実際に座って症状の確認をします。

確かに「背もたれ部分」は暖かくなっていますが、「座面」がいつまでたっても冷たいままです。

OBD診断機を接続して、DTCの確認を行いますが関連しそうなダイアグコードはなし。

次に「整備解説書」を見ながら点検、データモニタで各部スイッチや入出力の確認、各コネクタにて「シートクッションヒーター」部の点検を行います。

どうやら「シートクッションヒーター」部の断線で間違いないようです。

シートヒーターの交換は座席の分解が必要なため、車両から座席の取外し。
メモリー付きパワーシート、ＳＲＳエアバッグも装着されているため慎重に取り外します。

「修理書」に従って、背もたれ部分「シートバック」の取外し。

「シートクッション」単体になったら、「シートクッションカバー」を取り外します。
取外した「シートクッションカバー」の裏側に「フロントシートクッション ヒータASSY RH」が取り付けられています。

シートヒーターは、カバーの裏側にナイロン製の「タックピン」で取り付けられています。
カバーから取り外すためにタックピンを切断していきますが、新品部品を取り付ける際には、座席に着座したときに「シートクッションヒーター」がずれたり割けたりしないよう、正しい位置に慎重に取付していきます。

取外した「フロントシートクッション ヒータASSY RH」をよく見てみると、サイド部分に焦げたような跡があります。
どうやら座面のサイド部分の盛り上がっている部分のようです。

新しく取り寄せた部品は、ちゃんとその部分を交わすように熱線部がレイアウトされていました。

あとは分解した部分を正しく組み戻して完了です。

組立てが終わったらDTCの全消去を行い、新しい故障コードが現れないことを確認します。

メモリー付きパワーシートのECU初期化。

補器バッテリーターミナルの取外しを行っているため、「レーントレーシングアシスト」や「アダプティブハイビーム」や「プリクラッシュセーフティ」や「パワーバックドア」・・・などなどの学習を行って、「シートヒーターシステム」と「コンフォータブルエアシート」の作動点検を行って、正常なことを確認して修理完了となりました。

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