BMW/F56/Mini Cooper　アイドリング不調｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回ご入庫の、F56/BMW/Mini Cooper ですが、「信号待ちでアイドリングが時々、勝手に上る、またアイドリング回転が規定値を下回ってエンストしそうな感じになる、その時エンジンチェックランプが点灯した」との事でご来店です。

詳しくお客様から症状を聴取します、「走り出すと特に気にならない、普通に走行出来る」との事で、点火系の不調では無さそうですね。

まずは診断テスターにて、エンジンチェックランプ点灯の原因を究明します、
テスター上でフォルトメモリを検知しており、フォルトメモリの内容は・・・。

DME（ガソリンエンジンコントロール）
118001　混合気が薄すぎる
118401　混合気が薄すぎる
上記のフォルトメモリのコード内容が記録されていました。

「混合気が薄すぎる」との事なので、点火系ではない事が確定です、
吸気系の不具合の原因を探します！

吸気系不具合としては余計な空気を吸っている？ので「混合気が薄すぎる」と
解釈する事が出来ます。

可能性としてはインテーク系のパイプやらホースの断裂で2次空気を
吸っている場合が有りますが、年式を考えるとまだ、その辺りが劣化している
とは考え難いと感じました。

では、何処が原因かとエンジンカバーを外したエンジンを眺めていると、
ちょっと怪しい部品が目に入りました・・・。

矢印箇所のワンウェイバルブの様に見える部品です、吸気システム内に組み込まれている、フューエルベントバルブ（パージバルブ）ですね。

ベントバルブ（パージバルブ）は、ガソリンタンクから気化したガスをチャコールキャニスターに溜めておき、インテークマニホールドへ気化ガスを吸わせて再燃焼させます、
その配管の途中に設置してあるバルブです。

バルブが制御出来ずに、開放状態になると結果的に２次エアを吸ってしまい、
アイドリング不調の原因となりますね。

さて、点検のためエンジン始動中に、運良くアイドリング回転上昇の症状が現れました！

原始的な方法ですが、このバルブをとりあえずドライバーで軽く叩いてみました、
するとアイドリングが正常に戻ります、叩いた衝撃でバルブの開閉が
動作したものと思われます、犯人はこのバルブですね。

部品を発注致します！

部品が入荷致しました、交換はいたって簡単、電磁バルブ開閉の電源カプラーと前後のパイプを付け替えるだけです！

交換後、テストを行い症状の再現は見られませんので、これで終了です。

• フューエルパージバルブ
• アイドリング不調
• フューエルベントバルブ
• 交換