スズキジムニーJA11　F6Aエンジンオーバーホール｜車検・点検・修理のグーネットピット

こんにちは！高見沢モータースです。
オーバーヒートしてエンジンが停止してしまったJA11ジムニーの修理記録です。
走行中に水温計が上昇しオーバーヒート、エンジンが停止してしまいレッカーで最寄りのディーラーさんで見てもらったらオイルが入ってなく修理不能と言われたとのことで弊社に入庫です。

くわしく点検してみるとエンジン始動と共にメタルの打音が・・
タービンからのオイル吹きとおそらくオイル上がり＆下がりでエンジンオイルを消費してしまい潤滑不良を起こしてのオーバーヒートの様です。

では早速エンジン降ろして分解していきます！

（作業中は手が油だらけで写真がうまく撮れずピンボケが多いのですが・・ごめんなさい）

うわ！案の定オイル管理が悪かったせいかスラッジの山でボルトの頭が埋まってます！
なんとか掘り出してシリンダーヘッドを外してピストンヘッドとシリンダーを見てみましょう！

はい！思った通りピストントップにもスラッジがびっしり！
シリンダーもツルツル・・
本来シリンダー壁面にはクロスハッチングといって格子模様のような砥石で研いだ跡が
ついているのですがそれも無し。このクロスハッチングは砥石目に適度にオイルが入り込みシリンダーと擦れるピストン＆ピストンリングの潤滑や冷却を行う重要なものです。
もちろん使っていれば減ってくるものですが、ここまでツルツルなのは問題ですね。
って事は潤滑系統にも問題ありかな～？
あ・・
溶けたメタルが底に溜まってカメラのフラッシュでキラキラです。
オイルを吸い上げるオイルストレーナーの網も詰まってます。
クランクケース内のスラッジも凄いですね～

クランクシャフトを外していきます。
やっぱり２枚目の写真のようにコンロッドメタル、通称子メタルが溶けてクランクシャフトに傷が入ってます。
通常は３枚目のような感じです。
そして４枚目は溶けた子メタルです、この状態になるのにおそらく数秒だったでしょうね。

そしてピストンですが、オイルリングはバッチリ詰まってますね！
オイル上がり確定です。

損傷個所と必要部品は分かったので部品を発注し、まずは洗浄を行います。

次回、組立偏へ

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