ポルシェ PDK 911 991 T/M故障　トランスミッション修理 P1773 P1765 P181A P1870 PIWIS3　油圧エラー｜車検・点検・修理のグーネットピット

走行中　T/M故障　リバースギア不可　の表示が点灯しギアが前進にも後進もしなくなり入庫となりました。

ポルシェセンターではPDKミッションAssy交換になってしまうかと思います。

Texaの診断機をつないでエラーを確認します。
P1765　Lock　mechanism activation
P1773　Shift valve 1
P1870　コントロールユニット　内部不良
となっています。
Piwis3で確認すると
P1773　Gear Valve1
P1870　PDK control unit incorrect calibration
と少し表現がかわっています。

油圧関係のエラーと推定してバルブボディーを点検しました。
診断機上ではソレノイドバルブ電圧・電流値に異常は見当たらなく
ソレノイドバルブ単体テストでも全て抵抗値を点検しましたが異常なしで、当店のテスト用バルブボディーを取付しましたが症状の変化は無しでした。

その後パラメーターの値を点検して
プレッシャーセンサーNO1　1.985bar
プレッシャーセンサーNO2　1.934bar
プレッシャーセンサーNO3　0.768bar

センサーNO3はCarreraSなどのデフロック仕様の車両のみNO3がありますがこちらの車両はCarreraなのでデフは無いのでNO3は関係ありませんがNO1.NO2は本来油圧が掛かったときには3bar以上あるはずの油圧が低くい状態です。

分解と点検を進めるとオイルポンプギアが破損していました。

油圧ポンプ焼き付きしていました。

ポンプハウジングを全て取り外して内部も点検します。
その他は損傷や異常が無いようなので清掃します。

ポンプギア、オイルポンプ、ポンプハウジング一式を取替します。

組付け完了です。
元々非分解式のミッションで整備マニュアルなど無い箇所なので時間も掛かり慣れないと難しいです。
クラッチ取り外し取り付けも精密作業で一心不乱に取り組みます。

無事組立が終わり車両に戻します。

オイルパン＆オイルストレーナーも交換致しました。

シフトロッドも正常に動作してギアが入るようになりました。

DME,TCUのソフトウェアアップグレードを行い、クラッチ校正を実施して正常にキャリブレーション完了しました。

冷間時、温間時、Sportsモード等でテスト走行してエラーなど無く修理完了致しました。

ポルシェ　PDK　修理事例

https://ameblo.jp/autobodyshop/entry-12703208619.html

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