ポルシェ マカン PDK修理の費用と時間の目安　P179E00 ギアポジションセンサー不良　P070000 TCU不良｜車検・点検・修理のグーネットピット

マカン　ミッションエラー表示が出るとの症状でご入庫です。

診断機を繋げてエラーコードを確認します。

常時エラーが出ているわけではなく入庫時はエラー表示はありませんでした。

過去の履歴ではエラーコードは二つあります。
ポルシェの専用テスターではエラーの発生時刻が秒単位でエンジンの油温、水温、回転数、ミッション油温等が表示されていますのでエラーの発生順序やエンジン、ミッションの状況を見てエラーの再現や故障個所の判断をします。

P179E00　トランスミッションレンジセンサー不良
P070000　トランスミッションコントロールユニット不良

プリント基板交換、ソレノイド交換などのリペアキットでは修理不可な状況です。

レンジセンサー（ギアポジションセンサー）不良はDL501ではよくあるトラブルですがマカンの場合ミッション分解にはエンジンも同時に降ろさないと交換が出来ません。

ポルシェサービスマニュアルでエンジン脱着方法、エンジンの降ろし方を調べました。
ざっくりとした感じでの説明しかありません。

整備マニュアルも同時に確認しながら作業を進めますが指定された専用工具が無い箇所は独自の方法で作業を進めます。

長時間の末　エンジン、ミッションの下生です。

エンジン・ミッション降ろした後ミッションを切り離します。

ミッションを切り離した後　ミッションの分解を進めます。

トランスファー、ドライブシャフト、クラッチパック、メカトロニクス等　取り外しします。

分解が進んでいますがまだまだです。

ミッションケース分解には特殊工具が必要となります。

鬼手仏心で慎重に分解を進めていきます。

やっと問題児とご対面出来ました。

こちらが交換する新品純正品のレンジセンサーです。
Made in Germanyと表示です。信頼できそうな予感。

その他内部ストレーナー、外部ストレーナー、パッキン、シール等交換します。

メカトロの組付け時に注意する箇所です。
シフトフォークの爪が正しい位置にはまるように調整します。

TCUはECU専門業者に点検してもらいハードウェアの不良が判明して修理を依頼しました。

PDKミッションに油脂関係指定された箇所から正しい量を補充します。

分解したものを全て戻し組付けが完了後はクラッチの校正を実施します。

クラッチ校正後、スロットルの補正も実施します。

テスト走行を繰り返し下回り等の水漏れ・オイル漏れ等無いかを確認して修理完了です。

テスト走行後にエラーコードが入力されていない事も確認しました。

部品は海外より取り寄せやTCU現物修理はヨーロッパの専門業者に依頼などで修理完了まで3ヵ月程掛かりました。
修理費用はエンジン・ミッションの脱着がありましたので総額80～90万程となります。

相談窓口
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