RZJ95 プラド　エンジンからの異音｜車検・点検・修理のグーネットピット

本日はランドクルーザー　RZJ95プラドです！
この車両はエンジンからの異音で入庫しました！

エンジンを掛けると、「キュルキュル」「ガリガリ」と大きな音…。
この異音はボンネットを閉じていても周囲に響く程大きい音でした…。

まずはエンジンを掛けたままボンネットを開け、音のする箇所の究明をしていきます！！

まず最初に目についたのが画像の箇所。
「パワーステアリングポンプ」です！
「ハンドル操作の補助」という大事な役割をしてくれてます！

気になったというのは、ベルトにより回転しているプーリーと呼ばれる部分です。
ガタガタと歪んでいる様に見えました。
また、音が1番大きく聞こえてくるのもこの箇所付近なので、異音の箇所がパワーステアリングポンプで間違い無いのかを確かめます。
パワーステアリングポンプにかかっているベルトを外したところ異音がピタッと止まりました。
ここで間違いなさそうですね！

まずは、パワーステアリングのフルードを抜いてからポンプを外していきます！

パワーステアリングポンプを替えていきます！
画像の通り、エンジンルームの上側に固定されているため車両を上げ無くても作業が出来ます！

新しいパワーステアリングポンプを仮で固定しました！
ここでプーリーを取り付け、再度歪んでいる様に見えないかを確認します。
問題なく回転し異音も感じないため、ベルトを取り付けます！

最後にパワーステアリングのフルードを補充し、「エア抜き」を行います！
エア抜き方法は、「エンジンを掛けた状態でハンドルを左右に全切りする」です！

エア抜きが不十分だと「ウィーン」と音がなりますので、音が鳴らなくなるまでエア抜きしていきます！

エア抜きがなかなか終わらなく、左右に30往復くらいしました…。

作業ではパワーステアリングベルトしか外さないのですが、劣化していたため３本全て交換しました！

左　クーラーベルト
　　エアコン駆動のためのベルトです

中　パワーステアリングベルト
　　パワーステアリング駆動のためのベルトです

右　ファンベルト
　　エンジン冷却用のファン駆動のためのベルトです

まとめです！

今回交換したパワーステアリングポンプはハンドル操作を軽くしてくれています！

今回の車両はエンジンの動力でパワーステアリングポンプを駆動し「油圧」によりハンドル操作を補助をしています。
最近の自動車は「電動」によりハンドル操作の補助をしているため、今回初めて見た方もいるのではないでしょうか？

パワーステアリングはハンドル操作を軽くしてくれていますが、故障すると物凄く重くなります。
走行中にハンドルが重くなると事故にも繋がる大変重要な装置ですので、異常を少しでも感じた場合はお近くの整備工場にご相談下さい。

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