ボルボ　V70（８B５２５２W）８５０エステート　エアコンが効かない！　コンプレッサー ヒーターコア取替｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はボルボのV70、８５０エステートのエアコンを修理していきたいと思います。

お客様から『エアコンが効いたり効かなかったりする。それとエアコンが臭う。』との申し出があり、ひとまずは不具合現象を再現させてみることにします。

工場内で確認した限りではエアコンの作動も良好で、冷えもOK！
マニホールドゲージで数値を確認しても問題ありませんでした。

そこで実際に走行してみると、途中でエアコンが効かなくなりました。
その状態を維持しながら、工場で点検すると・・・

不具合が起きている時はエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが作動していませんでした！
これでは冷媒を圧縮できないので当然冷えが悪くなってしまいます。
コンプレッサーのコネクタ部にテスターを当て、電気信号はきちんと来ていることが確認できたので、コンプレッサー本体の不良ということで間違いなさそうです！
部品を手配して交換していきます。

余談ですが、このボルボのエンジンは横置きの５気筒エンジンです！
日本車では見ないエンジンなので興味深いですね！

コンプレッサー上部には発電機があり、作業の邪魔でしたので取り外しました。
その後エアコンのガスを抜き、無事コンプレッサーを取り外すことができました！

今回は新品のコンプレッサーに交換です！

こちらも余談ですがこのベルト、背面にも溝が切ってあります！
これも国産車では見ない構造で、工夫されているなと関心笑

取り外した部品を元に戻し、ガスを再チャージして作業完了です！
エアコンの冷えも良好！

お次はエアコンの臭いについて診てみましょう！
エアコンが臭うのは経年劣化で仕方がない部分もありますが、まずはフィルターをみてみようと思い、内装を分解すると・・・

むむ！

これは予想していなかった展開です。
緑の液体が室内に漏れ出しています！

そう、ヒーターコアからエンジン冷却水が漏れ出し、暖房を使用する時はその冷却水の薬品臭が室内に充満していたのです(^◇^;)

引き取りの際にいくらデフロスタを使用しても車内の曇りが取れなかったのが納得です。初めはエアコンが効かないせいだと思っていましたが、蒸発した冷却水を吹き付けていたからでした(^^;;

問題のヒータコアを取り外します。
見事にフィンから漏れています・・

こちらも新品に交換です！

交換後は嫌な薬品臭もなくなり、お客様にも大満足していただけました！

後日談ですが、冷却水の減りが早いことはお客様も気づいていらっしゃって、こまめに日常点検をして補充していたようです！

中古で購入した時からだったとか・・・
数年に渡って漏れ出していたようです。
フロアマットは緑色になっていましたが、その上にさらにマットを敷いていたので気付きにくかったのも一因ですね。

お客様の点検がなければきっと冷却水が空になり、エンジンがオーバーヒートしてしまったことでしょう( ；´Д｀)
日常点検も大切ですね！

ありがとうございました！

• 輸入車
• エアコン修理
• ８５０エステート
• ボルボ