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今回ご入庫いただきました車両はトヨタ　ハイエース車検整備になります。

今回の車両は走行距離が20万キロをこえた車両で整備内容も非常に多い車検整備の内容になっておりました。

ステアリングラック交換やリヤのブレーキ周りの部品、交換冷却水もれなど多くの部品を交換しないと保安基準に適合しない車両でした。

今回はリヤのブレーキ周りの交換をご紹介します。

ハイエースのリヤブレーキはドラムブレーキという方式のブレーキになっております。

ブレーキは写真のような状態になります。
真ん中上部にある部品がホイールシリンダーという部品でブレーキを踏むとホイールシリンダーに油圧がかかりドラムとインナーシューが擦れブレーキが効く構造です。

写真で見てもらうと右側の部品がかなり摩耗しているのがわかっていただけると思いますが、今回は右側のリーディングシューという部品を交換していきます。

ブレーキシューは多くの部品が半力の強いスプリングで固定されております。

交換が苦手という方も非常に多い交換作業になります。

私も新入社員でメカニックとして入社した際は非常に交換作業が苦手な作業でした。

スプリングを外した手順と逆の手順で組み付けていきます。

交換後ドラムとライニングの隙間の調整を実施します。

隙間を少なくしすぎるとブレーキが常時かかってしまっている状態になってしまいます。

また逆にブレーキの隙間が大きすぎると本来のブレーキの力を発揮できない状態になってしまいます。

ちょうどいい調整をしないといけないのが非常に難しい作業になります。

最後に試運転を実施してブレーキの効き具合を確認して作業は終了となります。

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