ホンダ　ＲＧ１　ステップワゴン　車検、ラックブーツ交換、フロントハブベアリング交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はＲＧ１・ステップワゴンの車検と、それに伴うフロントハブベアリング交換、ラックブーツ交換の作業をご紹介します。

インテークホースの蛇腹部分に亀裂があったため、交換させていただきました。
ステップワゴンは圧力センサーを使ったＤジェトロと言う方式で吸入空気量を測っているので不具合は出ませんでしたが、エアフロメーターを使用したＬジェトロ方式だと、2次エアを吸い込むことにより特にアイドリング時に何らかの不具合が出ていたかもしれません。

ステアリングラックのブーツが切れていたので、こちらも交換となります。
ホンダ車、特にステップワゴンはラックブーツの切れが多いですね。
他のメーカーだと、ラックブーツが切れるのは珍しいと思います。

スペース的にブーツを固定する金属製のバンドを締め付けるのに苦労することはありますが、ブーツの交換自体は難しい作業ではありません。
ジョイント部のグリースが劣化していたので、入れ換えておきました。

次はフロントのハブベアリングの交換です。
点検時にガタがあったので作業させて頂くことになりました。

ラックブーツ交換の流れでタイロッドエンドは外れているので、ロアボールジョイント、ショックアブソーバー、ドライブシャフト、ブレーキキャリパーやローターを外します。

写真はブレーキローターをハブに固定している2本の＋ビスを外そうとしているところです。
ここはけっこう固く締まっていることが多いので、ショックドライバーと言う工具を使います。
もう50年位前になるかの～、ワシがまだ若かった頃、先輩にこんな工具あるんだぞと教えてもらった時は、なんて便利だ！と感動したもんじゃよ。

スライディングハンマーでハブを引き抜き、ナックルを外します。

ハブにはインナーレースが残っているので、ベルトサンダーである程度まで薄く削ったら、たがねでカチ割ってインナーレースを取り外します。
たがねを使わなくとも、ベルトサンダーで削っているうちにインナーレースはかなりの熱を持つので、そこにパーツクリーナーを吹きかけると急激に冷やされ、『パキッ』と音を立ててインナーレースが勝手に割れてくれることもあります。

ナックル側はスナップリングとバックプレートを外し、残ったアウターレースを油圧プレスで押し出します。

ベアリングには表裏があることが多いので、外す前に確認しておきます。

ベアリングが入る部分の汚れや薄錆などをきれいにしたら、新品のハブベアリングを圧入します。

先ほど言った、表裏がどちらか分からなくなってしまった場合は、ベアリングの表と裏に軽めの金属片などを近づけて、磁力で引っ付く方がナックルの裏側（ＡＢＳセンサーがある側）です。

ベアリングの圧入が終わったら、スナップリングとバックプレートを付けておきます。
この２つはハブを圧入してからだと取り付けが出来ません。

ハブの圧入が終わったら、あとは元に戻していくだけです。

今回はラックブーツを交換する際にタイロッドエンドを取り外していますので、ステアリングのセンターを出しつつ、サイドスリップを調整しました。

またのご来店お待ちしております。ありがとうございました。

当店では指定工場であることの強みを活かした立ち会い車検を実施しており、上の写真は当店の車検の基本料金表になります。

実際に車検にお越しいただいた際の具体的な時間の流れについては下記のリンクを

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