ＡＺＲ６０ノア　ヘッドカバーパッキン交換、ＥＧＲチャンバー交換、ステアリングラック交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はＡＺＲ６０　ノアのヘッドカバーパッキン交換、ＥＧＲチャンバー交換、ステアリングラック交換をご紹介します。

まずはヘッドカバーパッキンの交換からです。
作業前にある程度清掃してしまった後の写真ですが、清掃前はオイルがダダ漏れで、すぐ下にあるエキマニにも付着して焦げたオイルの匂いがしました。

直噴エンジンなので、カムシャフトで駆動される高圧ポンプがあり、ヘッドカバーパッキンを交換する際には高圧ポンプも取り外す必要があります。

通常、アイドリング時の燃圧は３ｋｇ／㎠ほどですが、直噴エンジンの場合、アイドリング時の燃圧は１００ｋｇ／㎠ほどと、かなりの高圧が掛かっていますが、取り外し時に特に注意することはありません。

高圧ポンプにつながるパイプが邪魔で、マイナスドライバーで差し示しているボルトを外すのに難儀します。

エアコントロールバルブ（正式名称は失念しました）の下にヘッドカバーの取付ボルトがありますので、こちらも外してよけておきます。

ヘッドカバーを開ける前は、スラッジなんかが固着してドロドロかなと思っていたのですが、オイル交換はマメにされていたのか、ヘッド内部も割りときれいな状態でした。

取り外したパッキンは、プラスチックのように硬化していました。
写真のプラグホールパッキンも、取り外し時にポキポキと割れてしまい、ゴムというよりは、やはりプラスチック状に硬化していました。
これではオイル漏れを防ぐことは出来ませんよね。

次はＥＧＲチャンバーの交換です。
この型のノアでは定番メニューで、チャンバー内のＯリングが劣化したり、写真に写っているチャンバー後部についているパイプの付け根から冷却水が漏れたりします。
Ｏリングのみの部品設定がなく、チャンバーＡＳＳＹでの交換となります。

ＥＧＲチャンバー＝ＥＧＲクーラーであり、再度新気に混入させる排気ガスの温度を下げることにより、燃焼温度を下げたり、充填効率を高めることにより更なるポンピングロスの低減を図ったりと、効果的にＥＧＲを効かせようと言った狙いがあります。

Ｏリングは位置決めがあるタイプですが、エンジン後部に位置しており、スペース的に肉眼で見ることは出来ないので、小さい鏡などを使って確認しながら作業します。

ＥＧＲバルブのガスケットを新品に交換し、新しいチャンバーの取り付けも終わりました。

チャンバー後部のパイプにつながるバイパスホースも劣化していたため、新品に交換しました。
上に写っているのが取り外したホースですが、新品部品として届くのは下に写っている、長さの長いストレートのホースですので、適当な長さにカットして使用します。

次はステアリングラックの交換です。
ノア・ＶＯＸＹの持病ともいえるステアリングラックの取り付け部のブッシュの劣化によるガタつきが顕著でしたので、こちらも交換させていただきました。

スタビライザーやタイロッドエンド、エンジンマウントの取付ボルト＆ナットなどを外し、メンバーを下ろした状態でラックを交換します。
メンバーを完全には下ろさずに、メンバーの取り付けボルト＆ナットを出来るだけ緩めてメンバーを下げた状態で作業したこともあったのですが、フロントパイプも外さなければならず、スペース的にも手狭でしたので、メンバーを下げたほうがすっきり作業できると思います・・・・この辺は好みかもしれませんね。

ありがとうございました。またのご来店、お待ちしております。

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