CSP311シルビアのサーモハウジング製作です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

初代シルビアのCSP311のお客様より、冷却水漏れ修理のご依頼を頂きました。
当初は、上側のカバーを外してパッキン製作位に軽く考えていました。
カバーを固定してあろう8ミリのボルトを回そうとしますが、一本はレンチをかけた瞬間に折れてしまいました(^_^;)
後の2本も遠慮なく回せるようになりましたので、キャップを外してみますと

画像ではわかりにくいですが、本来はM8程のボルトが上からハウジングを貫通して、ヘッドに固定する構造です。
数十年前に同じような修理を試みた結果、ボルトの頭が折れたためにM8ボルトに穴開け加工してカバー部分を固定した感じですね。
このままでは根本的な解決にはなりませんので、ハウジングを外してボルトの交換を試みますが、数十年のサビは甘くありません。
壊さないに外さなくては部品など有るはずもなく、
慎重に進めていきますが、全く取れる気配はありません。
この時点で、オリジナルからワンオフパーツ製作に切り替えました。
ヘッドに損傷を与えないよう２日程かけてハウジングを外す事に成功！

外した部品を測定して図面を製作し、間違いがないように何度も型紙を合わせていきます。
材料はアルミから削り出しとしました！
同時にキャップ部分と下側のブラケットも製作しました。

製品単品の写真は撮り忘れましたが、アッパーホースも他車種の物を流用して取り付けました！
久々に大変な作業でした。

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