ミニクーパーＳ　R56　BMW　タイミングチェーン取替　前編　弊社グーピットページ観覧入庫　ABA-MF16S　｜車検・点検・修理のグーネットピット

いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は弊社グーピットページをご覧いただいたお客様にご依頼を受けミニクーパーR56のエンジン異音修理をさせて頂きました。
輸入車修理を得意とする弊社としては、ご期待に添えるよう丁寧かつ几帳面な作業でお応えしたいと思います。
ご覧ください。

見慣れたエンジンをばらしていきます。

このエアダクトホースの下にタイミングチェーンのオートテンショナーがあります。

ロッカーカバーを外したら在るはずのタイミングチェーンガイドレールが無い状態です。

タイミングチェーンカバーを覗くとガイドが割れた破片が落ちてます。

タイミングチェーンとチェーンガイドを取り替えるためフロントマスクを取り外します。

先ずはＳＳＴでフライホイールを固定します。

カムシャフトをロックするのですがＳＳＴをロック位置に取り付けた状態がこちら。
明らかに山がずれています。バルブクラッシュが起きなくてよかった～。

カムシャフトを片側ずつ回してＳＳＴを正規の箇所で固定します。
正規の位置で固定できればピストンヘッドが一直線（９０°）になります。
これでチェーンの組付け位置が決まりました。

3本のEトルクスを緩めクランクプーリーを外します。

エンジンマウントを取り外します。

オートテンショナーを抜き取ります。これでチェーンにはテンションがかかってない状態になりました。
テンショナーの長さを比べてみると短くなってました。
指で押し込めるほど張力低下してます。

フリクションテンションプーリーを取り外します。

フリクションテンションプーリーを取り外し、タイミングチェーンガイドを固定しているボルトを緩めて抜き取ります。クランクスプロケットガイドも一緒に取り外します。

カムのスプロケットを両方とも取り外します。
初めての方は驚くかもしれませんがカムスプロケットとクランクプーリー＆クランクスプロケットには位置合わせの切り欠きやスプラインなどは存在しません。
理由は後ほど。

チェーンごと抜き取るとクランクシャフト・スプロケットも一緒に抜けてきます。
この時スプロケットが落ちてしまわないように注意が必要です。
チェーンを抜いた後に回収したバキバキに割れてしまったガイドです。
これを見てバルブクラッシュが起きなくて本当に良かったと再び思いました。

UFOキャッチャーみたいにこの工具を使い破片を取り除きました。

チェーンを揃えて長さを見てみるとやはり伸びていました。
このくらい伸びていてもアウトです。
掲載写真の上限が来ましたので続きは後編でご覧ください。

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