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2020年10月31日 15:03マークⅡ最終型 クオーターパネル、リアバンパー修理 佐賀県・小城市・協和自動車
最終型マークⅡの板金塗装です
マークⅡのクオーターパネルとリアバンパー修理でご入庫です。
このX110系マークⅡは次の型でマークXに代わるので最終型です。
この型からハードトップからセダンボディーに完全に変わりました。
ドアガラスに枠が付くのがセダンで開けたらガラスのみで枠が無いのがハードトップです。
昔からマークⅡのセダンタイプも有りましたが教習者や法人向けの車でした。
そういえばクレスタはセダンでチェイサーとマークⅡはハードトップでしたね・・懐かしい。
窓枠の無い頃のマークⅡはスリムなイメージでしたが、このX110のマークⅡはボヨンとしたスタイルになってしまい人気はイマイチでした。
でも、そのおかげで室内の広々感は一番ですね。
クオーターパネルとリアバンパー修理
側面をぶつけたみたいでクオーターパネルが凹んでリアバンパーにも傷が付いてます。
テールランプとクオーターパネルに段差が出来てしまってるので修正が必要です。
頑張ってタッチアップしてありますが・・・シルバーとタッチアップの相性は悪いです。
タッチアップではメタリック感が変わり、更に傷の段差でメタリック感が変化するので・・錆止めの効果がメインで見た目は逆に目立ってますね。
分解から始めよう
クオーターパネルを修正する為に内装を分解します。
バンパー固定のボルトが内側から止められてるので、ここまで分解が必要です。
内装の量が多いので保管場所も一杯ですね。
セダンは最高です
最近主流のハッチバックタイプはリアゲートの固定や乗員の安全の為に骨組みが多くなります。
なのでこの様に外装の凹みを裏側から叩き出す事は実質不可能になります。
セダンは追突されてもトランクスペースが潰れてくれるので衝撃が吸収されて乗員の安全性が非常に高いのです、VIP達は伊達にセダンではありません。
ハッチバックやミニバンは追突されても車の後部に潰れる場所が無いので、衝撃がモロに乗員を襲います、するとむち打ち症なども起きやすくなります。
鉄板修正時、間に木材をかますと直接ハンマーで叩くより鉄板が変形しずらく、ハンマーの衝撃を優しく伝えてくれるのでキレイに修正出来ます。
テールランプの仮合わせです
この時点でテールランプが正確に取り付くように鉄板を調整します。
何度も仮合わせと叩き出しを繰り返します。
クオーターパネルにパテ入れです
クオーターパネルの細かい凹みはパテで平らにします。
セダンなので裏から修正可能なので鉄板修正がしやすくパテも薄くて済みます。
重要な下塗り工程です
いつもの下塗り塗装をします。
このダークグレー色の下塗り塗装は銀色と相性が良いです。
協和自動車ではボディー色に合わせた色で下塗り塗装を行います。
下塗り塗装の色の違いで仕上がり具合も変化します。
リアバンパーも修理しました
クオーターパネルと同時進行でリアバンパーも修理します。
傷を削り落とし、深い傷は薄くパテを入れて修正します。
後はお馴染みの下塗り塗装をして、乾燥後に研ぎだしたのが写真の状態です。
このバンパーは前後方向にも大きいので塗装も大変です。
台に乗せると先端部が地面に近くなりホコリが付きます、その上中央部が高い位置になってしまい塗装が困難になります。
なので速攻で専用ステーを製作して水平状態で塗装出来るようにします。
バンパー固定ステーを素早く製作出来れば、塗装が素早く楽になりますからね。
しかし、ステーの制作に時間を掛けたら・・・意味がありません。
調色後に塗装します
調色後にブースで塗装します。
塗装は何度もスプレーして徐々に色を付けていきますが・・・急いではいけません。
一度スプレーしたら所定の時間はスプレー出来ません。
焦ってジャンジャンとスプレーすると塗装が乾かなくなり、隠ぺい力も上がらないので・・焦る気持ちを抑えて待つのも重要です。
バッチリ!完成ですよ
乾燥後に磨きを入れて艶と塗装表面を調整し同時に付着したホコリも落とします。
塗装したバンパーを装着して内装を組み付けたら完成です。
バッチリ!な仕上がりでカトシンも満足です。
最後のマークⅡをこれからも大事にしてあげてください。
協和自動車が最大限フォローいたしますよ!
ついにマークⅡの後継車マークXも生産終了してしまいましたね。
もうプリウスに顧客を奪われてミドルクラスFRセダンは消えゆく運命なのでしょう。
顧客にとってプリウスはクラスレスで貧乏臭く無く、クラウンの廉価版のような扱いのマークXはイメージ的に厳しいですね。
実際に乗ってみるとプリウスよりマークXの方が数段上の乗り味です。
燃費以外はパワー、質感、音質、運動性能など全てが格上の実力です。
マークXはクラウンがベースなので当然です、プリウスは所詮プレミオクラスですから・・・。
現実は車の質より燃費や充実装備などの方が訴求力がありますので仕方ないです。
せっかく積み上げたマークⅡブランドを捨てず磨き続ければ・・・惜しまれます。 SK
対象車両情報
メーカー・ブランド | トヨタ | 車種 | マークII |
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