- 吸排気系修理・整備
- トヨタ ハイエースバン
- 費用総額:29,931円
- 作業時間:2時間
2022年09月25日 12:55KDH206 ハイエース マフラー 黒煙
今回ご紹介するのは平成23年式ハイエースのディーゼル車。マフラーからの黒煙がひどいとのことでご入庫いただきました。
まずは黒煙の程度を確認します。
空ぶかしで2回ほど・・・。
地面が黒くなるほど黒煙が出ます。これは確かにひどい。(写真をご確認ください)
エンジンチェックランプは点灯していませんが一応診断機にて確認。するとこんなのが出ました。
P1609 空燃比過濃。燃料が多い、または空気が少ない。修理書にて確認すると様々な点検個所が出てきましたが、吸入側のエア漏れという文字にピンときました。
走行テストしてみると、遅い!加速が悪い。過給漏れのような音もする。サイドミラーに映る排気も真っ黒。これってもしかして・・・。と思いすぐに引き返し、エンジンルームを点検。
怪しい場所があったので確認します。
運転席のシートを外してからエンジンカバーを外します。
やっぱり。以前にも経験があり、もしかして・・・。と思っていたところが的中。
ターボチャージャのアウトレットパイプの破損です。ここから加給された吸入空気が漏れて、エアーフローセンサーで計測された空気が逃げていたため、演算されて噴射された燃料が多すぎることとなり、黒煙が大量発生していたと推測されます。
矢印の部分です。
破損していたパイプがこれです。外したらターボチャージャ側の取り付け部分がバラバラになっていました。
新しい部品は対策品になっていてアルミ製に変更されていました。
部品番号に変更はなく、指定しなくてもこちらの部品が注文されます。
新品の対策品を取り付け、これでバッチリなはず。
外したものを元に戻し、エンジンを始動。空ぶかしをするとまだ黒煙が出ます。
マフラーの中にまだ残っているようです。
診断機を使用して、触媒の強制再生をして残った煤を燃やします。
黒煙は見る見るうちに少なくなり、大丈夫なようです。
今回はエンジンオイルの交換時期も過ぎていましたのでオイル交換の許可もとってありますので、エンジンオイルを交換して走行テストをし、ミラーに移る排気もOKでしたのでこれにて修理は完了。
対策部品ができていることからもわかるように、この現象は多いようです。(黒煙すべてがそうとは限りません)
今回の修理が皆さんの参考になればと思います。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成23年 | メーカー・ブランド | トヨタ |
---|---|---|---|
車種 | ハイエースバン | 型式 | KDH206V |
費用明細
項目 | 数量 | 単価 | 金額 | 消費税 | 区分 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
点検診断料 | 1.0 | 3,000 | 3,000 | 課税 | 点検 | |
ターボチャージャエルボパイプ | 1.0 | 7,800 | 7,800 | 課税 | 部品 | |
クランプ | 1.0 | 770 | 770 | 課税 | 部品 | |
ホースクランプ | 2.0 | 220 | 440 | 課税 | 部品 | |
交換手数料 | 1.0 | 8,700 | 8,700 | 課税 | 交換 | |
エンジンオイル(DL-1) | 6.5 | 1,000 | 6,500 | 課税 | 部品 |
小計(課税) (①) | 27,210円 |
---|---|
消費税 (②) | 2,721円 |
小計(非課税) (③) | 0円 |
値引き (④) | - 円 |
総額(消費税込) (①+②+③) | 29,931円 |