スズキ　ラパン　HE22S　フロントハブベアリング交換作業｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はラパンのフロントハブベアリング交換作業の内容です。
お車の状態としては走行時30kmくらいになるとゴーッという音がするということで、まず試乗しました。試乗した感触としては左の前あたりから異音がするような感じがしました。
次に車両をリフトアップしてタイヤを回してみると、やはりフロント左側から異音がしていました。タイヤのガタは無い状態でしたが聴診器で音を聞いてみるとここで間違いないでしょうということで交換作業に移ります。

早速交換作業に取り掛かるのですが、ナックルを取り外すためにまずはブレーキの構成部品を全て取り外します。次にロアアームをナックルから切離していきます。その際にボールジョイントブーツが損傷しないように十分に注意して作業を進めました。
次にABSのセンサーをナックルから取り外します。ナックル側にセンサーが固着していることもあるので確認しながら取り外します。
ハブロックナットも取り外してドライブシャフトとナックルが接しているところが固着していないことを確認します。
最後にショックアブソーバからナックルを取り外しました。
この取り外したナックルからプレス機を使用してベアリングを取り外していきます。

ナックルからハブベアリングを取り外す際にまずナックルからハブを抜き取るのですがプレス機を使用して慎重に抜き取りました。次にサークリップを取り外します。
そしたら再度プレス機にセットしてベアリングを押し出していきます。無事に押し出すことができました。
ナックルのベアリングが収まっていた場所の錆などを綺麗に落としていきます。
この作業を怠ると新しいベアリングの組付けの際に部品に負荷がかかってしまうと思われます。
綺麗にしたら、早速新しいベアリングを組み付けていきます。
組み付ける際はベアリングの向きが正しくセットされているか確認してからプレス機で圧入していきます。ベアリングの圧入が完了したら忘れないようにサークリップを取り付けましょう。これでナックルへのベアリングの組付けは完了しました。
次に分解した部品を逆の手順で組み上げていきます。

組み上げていく際は取り外した部品の組付けボルト等の錆を可能な限り綺麗にして注油して組み上げていきます。
各ボルトをしっかりと規定トルクで締め付けていきます。もちろん確認作業もしてもらいます。全て組みあげたら１度タイヤを回してみて異音がないかどうか確認します。
交換前に確認されていた異音はこの時点でしなくなったことを確認することができました。
次に車両をリフトから降ろして実際に走行してみて異音がしないか確認します。
こちらも異音がしなくなったことが確認できました。
これで今回の修理の全工程が完了しました。
これで安心してお車を使用していただけますね。

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