- ミッション・駆動系修理・整備
- スズキ エブリイワゴン
2024年02月02日 17:32エブリ マニュアル クラッチ交換 クラッチディスク交換 ローギア入りにくい ギアが入らない 4WD
マニュアル車のエブリです。走行する時にシフトレバー(ギア)を1速(ロー)から順番にギアを上げていくのですが、ローにギアが入りにくく、たまにギアが入らない時があるという症状がでているという事で入庫されました。発進する時に必ず使用するローのギアの不具合が出ている場合、クラッチディスク交換という作業を行うのが一般的です。
今回は、クラッチディスク交換作業を行っていきます。
今回は車検も一緒に行うのですが、ここでは、クラッチディスクの作業をご紹介していきます。
エブリWの車両の場合、運転席と助手席のシートの下にエンジンルームがあります。ボンネット内には、ウォッシャー液のタンクや、ブレーキオイル(ブレーキフルード)のリザーブタンクが設置されています。
ボンネット内には、クラッチ関係の作業がない為、車両の下側を見ていきます。
車両の下側を見たところです。
丸で囲まれた部分が、ミッションです。
エンジンの隣に位置しています。
ミッションのみを車両から取り外して、内蔵されているクラッチディスクを交換していきます。
ミッションの周りにある様々な配線・配管や部品を外していきます。
下回りにある配線配管等は、走行中に跳ね上がる粉塵や泥水等がかかり、汚れている為、汚れが配線等に付着しないよう丁寧に作業を進めていきます。
ミッションからくる動力をタイヤへ伝えるプロペラシャフトです。この部品は4WD車両なので、ミッションを挟んで前後に設置されています。画像は後ろ側のプロペラシャフトです。
この部品も、ミッションに組み付けられている部品なので取り外していきます。
前側のプロペラシャフトを外した所です。2枚目の画僧の緑の矢印は、セルモーター(スターター)を取り外した跡です。青い丸で囲まれた部分に、前側のプロペラシャフトが組み付けられてました。
車両のエンジンからからトランスミッション切り離し、特殊な台を使用しながら慎重に降ろしていきます。
上の画像はワイヤーでトランスミッションと台を固定している所です。
下の画像は、台で下への落下を防止しながら、入り込んだ部分からの取り外しを手作業で行っています。
これが取外したトランスミッションです。
クラッチペダルを踏みこむと、3枚目の画像の青い丸が始点となり赤い矢印のように左右にプレート(フォーク)が動きます。この動きでギアが変わっていきます。プレート(青い矢印)中心部に輪っかの部品(ベアリング)があり、その中を芯棒の様な物が通ってます。芯棒をガイドラインにしてプレートが動くので、芯棒に傷や歪み、変形等があると、ギヤが入りにくくなります。プレートと輪っかの部品を取り外したら、しっかり点検します。
摩擦を利用して発進や後進・変速などを行う時に発生する粉塵等の汚れが、トランスミッション内(3枚中2枚目と3枚目の画像)に付いています。
綺麗に清掃してから新しい部品を取り付けていきます。
プレートとベアリングを取り外したトランスミッション内部です。
先ほどのガイドライン部分(青い矢印)を調べていくと、画像ではわかりにくいのですが、傷による歪みがありました。この傷の歪みにより、ギアが引っ掛かりスムーズにギアがローに入っていけない現象になっていました。なので、磨いて歪みのない滑らかな筒状に仕上げていきます。
ミッション内部も薬品を使用して、汚れを落としていきます(画像の下の部分に、汚れが黒く薬品と一緒に出てきているのがわかります)
青い矢印が、新しいプレート(フォーク)で、輪っか(ベアリング)が緑の矢印のようにプレートに接合されます。
これを綺麗に清掃されたトランスミッション内へ組み付けます。
トランスミッションの部分での作業は、ここまでになります。
次に、クラッチディスクを交換する作業へ移動します。
クラッチディスクは、エンジンとトランスミッションの接合部分に位置しており、エンジン側にクラッチディスク一式が付いている状態なので取り外していきます。
エンジン側に付いているクラッチディスク一式。(青い矢印)
順番に外していきます。
部品を止めているボルトの数が多いです。
外したクラッチディスクが入る部品、こちらも丁寧に薬品を使用して洗浄していきます。
粉塵等の汚れは、車を走行していると必ず出る物なので、新しいクラッチディスクを組み付けても害が出ないよう、しっかり汚れを落とす必要があります。
取付する為の下準備が整うと、先ほどと逆の手順でクラッチディスクを組み付けていきます。この最後の画像が、組み付けが終了したエンジン側のクラッチ一式。
画像掲載枚数の関係で、画像はこれが最後になりますが、ここからは、綺麗に出来上がったトランスミッションを取り付け、外した配線・配管類を点検確認しながら取り付けていきます。
最終段階で、クラッチを踏んだ時の調整(クラッチが繋がる位置調整)を、お客様に聞きながら行って、クラッチ一式交換は終了となります。
対象車両情報
メーカー・ブランド | スズキ | 車種 | エブリイワゴン |
---|---|---|---|
この作業実績のタグ
店舗情報
- (株)秋田自動車興業 本社
- 認証工場:40247
車検、各種メンテナンス、パーツ取付、キズ凹み直し、鈑金塗装などなどどんな事でもお任せください!
- 営業時間
- 月火水木金土日 9:00~17:30
- 定休日
- 日曜日 工場定休日:日・祝・月1回土曜日休みあり ロードサービスは24時間365日対応しております。
- 住所
- 〒010-0916 秋田県秋田市泉北4-5-10
- アクセス
- 本社、泉展示場、土崎展示場がありますが、車検、メンテナンス、修理等は本社で対応しております。
- 1級整備士
- -
- 2級整備士
- -
- 創業年
- -
-
- 無料電話お気軽にお電話下さい!
- 0078-6053-3301
(株)秋田自動車興業 本社
認証工場:40247
車検、各種メンテナンス、パーツ取付、キズ凹み直し、鈑金塗装などなどどんな事でもお任せください!
- レビュー
-
- 5.00
- 作業実績
- 99件
- 営業時間
-
月火水木金土日 9:00~17:30
- 定休日
- 日曜日
工場定休日:日・祝・月1回土曜日休みあり ロードサービスは24時間365日対応しております。
- 住所
- 〒010-0916
秋田県秋田市泉北4-5-10
- 無料電話
- 0078-6053-3301
この店舗の新着作業実績
この店舗の作業実績を検索
この店舗の新着レビュー
-
- 評価
-
- 5.0
マフラーが錆びたので中古部品を探してもらい交換しました。他の修理工場にも3件ほど電話しましたが、「スバルはマフラーが錆びやすいので、中古部品はない。」と言われダメ元でこちらに連絡しました。車を診て頂いた所、同様な修理をした事が有るので、修理可能との事でした。部品も2日程で見つけてくれて、正味1週間位で修理出来ました。実際に車をリフトして、錆の具合とか簡易な修理の方法とか説明してもらいました。部品は雪国圏外の群馬から調達してくれて、取付前に実物を確認できました。塗装している事もありますが、中古部品は思えないキレイさで安心しました。他の整備の事柄にも、親身になって相談に乗ってくれて大満足したので、次の車検も、こちらで予約中です。ちなみに、ディーラーや他の新品部品で直すと10万程と言われました。これからも長く車を見てもらおうと思っています。よろしくお願いします。丁寧な対応、ありがとうございました。
- 吸排気系修理・整備
- スバル
- インプレッサスポーツ
-
- 評価
-
- 5.0
タイヤのナットを取り外す際すぐ対応頂きました。電話予約をして即対応して下さり、また金額提示も早く大変助かりました。
- その他修理・整備
- トヨタ
- プリウス
-
- 評価
-
- 5.0
シートの補修を手早く仕上げてもらい、ありがとうございます。前から気になってはいたのですが、ワンコインで出来るとは知らなかったです。相談して良かったです。また何かありましたら、相談にのってください。
- 内装補修・修理
- トヨタ
- ノア