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こんにちは！
今回はH19年式、ホンダ・ステップワゴンの左側のパワースライドドアが開かなくなってしまったということで修理のご案内です。
3か月後には車検もあるということで、同時に車両の状態も確認してみることにしました。
もし不具合があったら、前もって修理しておいた方が車検の費用を浮かせることにもつながりますからね！
試運転をしてみると、段差時にゴトゴトと異音が出ていましたので、足回りや下回りを点検します。

まずはパワースライドドアですが、センターローラーという、スライドドアを動かす滑車状の部品が劣化してぐらぐらしていました。
ローラ部のガタつきがもっとひどくなるとローラー部分が外れてなくなってしまい、ますますスライドドアが引っかかって動かなくなってしまったと思いますので、まだこの段階で交換できてよかったと思います！
こちらは左側だけでなく、右側も同様の状態でしたので交換といたしました！

つづいて、左側のスライドドアに関しましてはワイヤーの劣化も確認できたので交換にはいります。
せっかくセンターローラーを交換しても、ワイヤーが切れてしまうとスライドドアが動きませんからね！
ワイヤー単体での部品の供給はなく、構造上もワイヤーのみでの交換ができないので、スライドドアのモーターごとの交換になります。

3列目シートを外して内張を外すとスライドドアモーターがあります。
ワイヤーリンクや邪魔になるものを外し、交換していきます。
交換したらパワースライドドアが作動するようになりましたので、内装を復元してスライドドアの修理は完了です！

今度は段差時の異音を含め、次回の車検に備えて車両を点検していきます。

前側タイヤを外した状態です。
ハンドルを回すと、棒状の部品が奥の方や手前に動いていくことでタイヤの向きを変えています。
こちらの最端部分をタイロッドエンドというのですが、なかには球状の関節が入っています。
これが劣化し、関節部分が減ってしまっていることで段差時の振動によりゴトゴトと異音がしていました。
人間であれば脱臼すれば関節が変な方向に曲がってしまうのと同じで、車の場合はここが劣化して走行中に外れてしまうとタイヤが変な方向を向いてしまいハンドル操作ができず、大変危険です！

お客様に了承を得て、お預かりしたついでに交換させていただきました！
北国だと、雪が降って道路がぼこぼこになっちゃうとますます振動しますからね。
そうなると脱臼のリスクが高まってしまうので、交換していただけるというお客様のご判断は正しかったと思います。
左右で同様の状態でしたので両方交換しました。
他には特別緊急性を要する不具合箇所はいまのところありませんでしたので、車検の際は消耗品の交換があるくらいだと思いますよ！

足回りを分解整備しておりますので、タイヤやハンドルがまっすぐ向いているかを点検し調整します。
最後に試運転を行い、異常がないことを確認しました！

お納めする前に私、気づいてしまいました。
バンパーの塗装が割れていなくなってしまっています。
サービスで簡易補修させていただきました！

修理のご利用、ありがとうございました！
パワースライドドアが使えるようになってよかったですね！
事故が起きる前にお車の異常にも気づけてよかったです！
こうした日頃の点検が、最終的にはお客様の事故を防ぐだけでなく、お客様ご自身としても、安心して乗れるんだ！という気持ちにもつながってくれればいいなぁと思っています。