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2024年09月29日 15:38BMW R55 MINI CLUBMAN 白煙 エンジン オイル 消費 警告灯 点灯 修理 AUTEL 点検 診断 カムポジションセンサー バルブ ステムシール 交換 修理
こんにちは!
今回はR系ミニの定番トラブル、エンジンオイル消費の修理の様子をご案内します
併せて、お預かり中エンジン警告灯も点灯したので、そちらの修理もご紹介いたします
今回の修理のいきさつですが、こちらのお車は車検でのご入庫です
マフラーより白煙が大量に出てくるようになってきたので車検と同時に修理したいというご用命でした
また、走行に際し変速ショックも時折出るとのことでした
今回、写真の掲載枚数の上限により車検整備と変速ショックの様子は割愛させていただきますが、その試運転の際、急にピロン!
は!!?
エンジン警告灯が点灯しました
これでは検査に通りませんので要修理です
そんなわけで点検をしていきます
と、いうわけで警告灯がついた原因を当社診断機AUTELにて診断!
排気側のカムシャフトの位置がきちんと判断できずにエンジン警告灯が点灯したようです
この故障をすると、エンジンの保護制御が発動してタービンの過給をセーブしますので走行がもっさりした感じになってしまいます
診断した結果、不具合となる部品が白煙の修理の際に外す部品にくっついているので、同時に作業を進めていくことにします
で、白煙が出てくるのはなんでかというと、エンジン上部にはバルブという、エンジンの回転に伴い上下に摺動する部品があります
バルブがピストンと連動しタイミングよく上下に動くことで吸入空気や排気ガスを燃焼室に入れたり出したりしています
ただ、バルブが存在するシリンダヘッドという場所はエンジンオイルが循環する場所になります
摺動に伴ってエンジンオイルが燃焼室に紛れ込まないようにゴムのパッキン
通称バルブステムシールという部品でオイルの流入を防いでいるのです
この型のミニクーパーはこのバルブステムシールの劣化が原因でエンジンオイルが燃焼室に侵入してしまいます
そうして燃焼したオイルが白煙となって出てきてしまうのです
オイルが一緒に燃えてしまうので、オイルの減少も招きますし、スラッジ増加によるエンジントラブルの原因にもなってしまいます
ステムシールの交換と同時に、タイミングチェーン&チェーンガイドの交換もおすすめさせていただき、交換です
この型のミニは経年劣化などの理由で樹脂製のチェーンガイドが破損してしまう事例があるのですが、そうなるとタイミングチェーンの張りが保てなくなってしまい先に述べたバルブのタイミングが狂ってしまいエンジン不調となってしまいます
最悪エンジン破損となってしまうトラブルです…
チェーンガイドを外すと、現在タイミングに支障が出るような破損ではありませんがそれでも割れています
放っておけば間違いなくバラバラに砕けていたと思われます
同時に行えば工賃も割安にできますし、提案するって本当に大事だなって思いました!
タイミングチェーン取り外し、並びにカムシャフト取り外しには専用のタイミングツールが必須です
カムシャフトとクランクシャフトを専用設計された工具で位置決めしなければ、元通りにエンジンを組み付けることができない為です
組み付け順序や工具の使い方を間違えるとトラブルの元となる輸入車のエンジンは難しいです
このあたりはマニュアル通りに進めていきます
だいぶバラせましたね!
棒状の部品が外れているのがおわかりになると思います
このカムシャフトという部品が回転することで、バルブの開閉を行います
それらのタイミングが正しいかどうかを判別するためのセンサーが、このカムシャフトの上側に取り付けられています
タイミングがズレると、エンジンが破損したり不調になってしまいますから
そのセンサー、カムシャフトポジションセンサーの不良が今回のエンジン警告灯の点灯原因ということです
ここからいよいよ、ステムシール交換です
バルブはバルブコッタというストッパーの役割を果たす部品でシリンダー内に落ちて行かないようになっています
ステムシール交換時はストッパーを外す必要があるので、バルブが落下してしまいます
なのでバルブが落下しないように裏側から抑えながら作業する必要があるのです
その為には…シリンダーヘッドを下さなければなりませんし、それが正しいやり方です
シリンダーヘッドの脱着となると、大幅に分解箇所が増えるため工賃が高くなります
もちろん、分解した分シリンダーヘッド内部等直接メンテナンスできる箇所も増えますので徹底的にやるのであればヘッド降ろしが効果は非常に高いです
トラブルの元となるスラッジ落としもできます
今回はシリンダーヘッドを降ろさないやり方です
メリットは作業時間の短縮と、それに伴い費用がお安くできることにあります
どちらを取るかはケースバイケースですね!
シリンダー内に専用ツールでエアを送り続け、バルブの落下を防ぎながらステムシールを打ち替えていくという作業になります
これが外されたバルブステムシールです
古いものは新しいものに対して穴が広がってしまっています
ゴム部品なのですが経年劣化でガチガチに固まった状態で、バルブの動きによって摩耗してしまう為ですね
バルブとステムシールのすき間からエンジンオイルが燃焼室内に大量に侵入してしまうというわけです
SET部品となり16バルブすべて同時交換となります
細かい作業が続きますので全集中で作業を進めていきましょう!
タイミングチェーンガイド脱着に際し、ファンベルトのオートテンショナががたがたになっているのに気づきました
エンジンをかけている最中ちょっと音が大きいな、と思っていたのですが、これが原因ですね!
同時に交換とさせていただきました
すべて組付けてエンジンをかけると、白煙もなくスムーズにエンジンがかかります!
いいですね!
ベルトテンショナによる異音も収まりましたが・・・
コンバーターの遮熱板が干渉して今度は違う音が出ているのに気づきます
こちらは修正しましたが、さらに聞こえてくる別の小さい音が気になります
アクセルを戻すと一瞬タービンよりギィィと異音が出ています
確認するとタービン軸にガタが!
ブローするとタービンが回らなくなるので走行が非常にもっさりするばかりでなく、破損した部品がインテーク側に回り込んでしまうと、燃焼室内に欠片が紛れ込んでせっかく組んだエンジンが最悪破損します
今のところ羽の変形はありませんが・・・遅かれ早かれ要交換となりますね
とりあえずお見積りを作成しつつ、インタークーラ前にネットを設置し、万が一破損の事態に備えて保険をつけておきます
エンジンを一発目始動の際に、すべて組付けずに一度テストで始動した際に気が付きました
ヘッドライトを取り外した際に入力された故障コードが過去故障にも関わらず消去できません
どうやらFRMユニットのバージョンが古いようです
AUTELにてFRMをオンラインプログラミングをして再度確認、すべての故障コードがなくなりオールグリーンです
もちろん、エンジン警告灯の点灯もなく、試運転によるテストもさせていただいております
タービンだけが少し心配です
車検及び修理のご利用、まことにありがとうございました!
対象車両情報
メーカー・ブランド | BMW | 車種 | 他 BMW |
---|---|---|---|
型式 | その他 |
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説明が的確でわかりやすかった。ディーラーのメンテナンスから乗り換えた感じですがやっぱり価格も重要。価格も安くサービスも安いなら最高です。
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