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2024年11月08日 19:22SUZUKI Spacia スペーシア MK32S ミッション 警告灯 点灯 CVT バルブボディ オーバーホール OH 走行中ギクシャク 滑る 変速ショック リーズナブルに直せるかと思います
こんにちは!
今回はミッション警告灯が点灯し、ギクシャクするようになってしまった当社の代車、スペーシアの修理の様子をご案内します
なぜこの修理の内容をご案内をするのか
実は、当社にて過去数回、同じ件での修理案件のお車にてバルブボディという部品交換で修理対応させていただいたことがあります
このバルブボディという部品
単体での仕入れができるお店とできないお店がありまして
できない場合は中古もしくはリビルドトランスミッション交換20万から
できる場合でもバルブボディ約15万
そんな感じで対応されてる工場さんが恐らく大半ではないのかなと
でも、代替えするにはまだもう少しだけ乗ってたいんだけど…そんな方のためにセカンドオピニオン的な感じでもう少しだけ費用がなんとかならないだろうか?
そこでこの代車の故障というタイミング
バラし野郎の私が興味本位で、研究しながら修理してみた感じの内容です
夏休みの自由研究みたいな感じでご覧ください(笑)
メーターの、ギザギザの歯車の中にビックリマークがあるオレンジ色の警告灯がトランスミッション警告灯です
このランプが点灯し、走行がギクシャクしたりします
故障内容は、セカンダリ圧センサー特性異常
めっちゃスズキあるあるです
以前もこのトラブルのスペーシアをバルブボディ交換修理した作業実績もありますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います
そして、この故障の一番の要因たる原因
それはミッションオイルの汚れにあります
で、こちらが不具合が起きてるスズキのCVTバルブボディです
まあ、見慣れた光景だと思います(?)
ここからがいつもと違います
自由研究なので分解しちゃいましょう
このバルブボディですが、基本的には分解してはならない部品です
いうなればパンドラのなんちゃら!禁断の箱です
なぜかというと、中には細かい部品がたくさん付いていたり、内部の複雑なオイル通路があったり、そこにゴミが侵入すること自体がトラブルになってしまう為です
また、基本的に細かい部品達は単体での部品供給もされていません
あくまでこの不具合発生時は、バルブボディでの交換が最小単位となるのが基本中の基本となります
試しに部品を外してみましょう
ね?細かいですよね!
故障コードの原因がこの部品
セカンダリ圧力センサーです
センサー、というよりはオイルの油圧を計っている3ピンのスイッチです
このスイッチが壊れてる
このスイッチの作動が汚れたオイルによりうまくいかない
このスイッチまでの配線がおかしい
このスイッチの作動を見ているコンピュータがおかしい
が故障の原因ですが、上記2つの場合は今回の自由研究で直ります
まずはバルブボディからセンサーを外して点検
今回はミッションオイルの汚れが主原因のようですが…修理の場合は交換かな?
とはいえせいぜい数千円単位の部品ですね
センサーを外したらバルブボディ本体をバラします
バラしたら中身の細かい部品達をすべて一旦摘出
オイル通路を丁寧に洗浄します!
なぜならセンサーは、このバルブボディの中の細かいオイル経路の油圧を見ているためです
この中に汚れが溜まっているとセンサー交換だけでは修理の意味をなし得ません
実際、めっっっっちゃ汚れが溜まってました!
そりゃおかしくもなるわい!いかにミッションオイルの交換が大切かの良い例だと思います
バルブボディ内にもオイル汚れの侵入を防ぐフィルターはついてますが…
そこはなぜか綺麗!
センサー通路上でないところにフィルターがついてるからこんなトラブルになるわけですね!
また、このスズキのバルブボディは全分解しないとソレノイド交換もできません
せっかくバラしたので新しいソレノイドへと交換
他のミッション警告灯関連のトラブルを少しでも延命
センサーもソレノイドも独自入手です
この辺りはめちゃくちゃ調べました!
見た目も中身も全部綺麗
まさにオーバーホール修理です
で、装着!
オイルストレーナーという、CVTのオイルの汚れを濾過するフィルターも交換です
ミッション本体の故障ではどうにもなりませんが、ミッションの作動を司る部分を今回は分解修理した
というわけですね!
結論から申しますと、修理後試運転しましたが、現在警告灯の点灯なく、走行も問題ありません
この自由研究が、いつか困ってるお客様のお役に立てることに繋がればいいのですが
全てがこのやり方で直るとは当然断言できない作業になります
あくまでセカンドオピニオン的な感じで
という意味合いでご相談いただけるとありがたいです!
スズキの軽自動車はスペーシアに限らず細かい差違こそありますが、ほぼ同じバルブボディを使用しています
もし、スズキの軽自動車でお困りであれば、ぜひ一度ご相談いただけると…いいのかな?(笑)
ご覧くださいましてありがとうございました
対象車両情報
メーカー・ブランド | スズキ | 車種 | スペーシア |
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カーショップばんび 小鹿自動車(株)は弘前市にある整備工場です。お気軽にお問い合わせください!
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この度は水平対向エンジンという特殊な事情にも関わらず、快く対応いただき有り難う御座いました。作業中のトラブルもあったようですが、良くも悪くも包み隠さず報告いただき、しかも懸念箇所の点検整備までして頂きました。信頼というものはやはり、「正直さ」にあると思います。技術力は最初からまるで疑っていませんでしたが、包み隠さず連絡するのはとても勇気のいる事だと思います。加えて、こういう風土の企業姿勢は他所ではなかなかないでしょう。その点からも、他の整備に関しても信頼感をもって見積もりをお願いしました。今後とも宜しくお願いしますといった感じです。
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ネットで見てばんびさんに修理を依頼して本当によかったです!最高の接客と最高の技術でした。高評価なのが納得です。これからもお世話になります。ありがとうございます^_^
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今回、はじめての依頼であったので、次回以降でフル満点の可能性はあります。今回は持ち込みのイグニッションコイル(信頼性のある製品)とプラグはこちらでご用意いただき作業して貰いました。感触としては、「プロ」だなと。全ての要望が長年のノウハウでクリアされており整備技術も弘前市では一流だと思う。今回は水平対向エンジンという難題にも経験値で難なく素早くこなしてくれた。老舗だけに安心して車を預けられるというのはこの事だろう。代車のフォローも卒なく文句の付け所がない。今後の整備も是非頼みたいと思いました。
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