変な音だして冷えなくなる。保冷車は死活問題です。原因は、エアコン（クーラー）コンデンサーファンが回らず圧力異常（高い）。ダイハツ：ハイゼット保冷車｜車検・点検・修理のグーネットピット

「保冷庫とエアコンが冷えなくて～使い物にならない」「その時は、変な音も聞こえるし、とにかく変なのよ」と修理ご用命です。お車はダイハツ：ハイゼット保冷車。
乳製品の運搬業務なので、荷台の保冷機能が動かないと全くダメです。
少量ならクーラーバックで代用できるとの事ですが、それなら別の車でも良い訳ですし、冷蔵品運搬の仕事としては成り立たないですよね。
ご入庫時は、エアコン（冷房）は効いておらず、エンジンはハンチングでブ～ハ～ブ～ハ～と。
しばらく置いて点検。ガス圧測定のゲージを繋いでＡＣ：ＯＮ。最初はクラッチが入り、コンプレッサーが回ったのですが、スグにジジーと鳴き始め。高圧異常（高い）でエアコンシステムが停止し、ハンチング。
原因は、コンデンサーファンが回っておらず、でした。
一連の状況は↓↓

特装車の説明を少々。この車両は中温冷凍車になります。
標準の軽トラックであれば、エアコンのコンデンサーは、冷却水用ラジエターの前にあります。
電動ファンは１つ（例外でサンバーは２つなども）で、エンジン用の冷却水と、エアコンコンデンサーの放熱を同時に行います。が、
冷媒（エアコンガス）量は、標準車が300ｇ前後に対し、この車両は1100ｇと約3.6倍。
コンプレッサーも一回り大きく、コンデンサーも車両の左側面に大容量であります。なので、ファンも独立してコンデンサー専用となってます。
余談で、特装車アルアル。
ガス圧を測定するのにサービスバルブに繋ぎます。高圧側がどこかな～っと探していくと、荷台の腹下のマフラーで、尚且つマフラーの直上っス。
火傷注意！＆ホース溶けない様注意！な場所でした。これぞ特装アルアルです～。

修理は、
一番の原因である、コンデンサーファンモーターを取替。
理想は、コンプレッサー、レシーバータンクも同時に～なのですが、特装パーツの場合は価格は高額で、納期もかかります。明確な不具合を直してからの様子見となりました。
部品が届き、作業です。
ファンブレード（羽）は付替えで再使用いたします。
結果は、AC：ONでブンブン回っております！
冷媒（エアコンガス）は一旦回収、ガスクリーニング（水分除去）、真空引き、規定量充填で。
保冷室と車室内エアコンを稼働させ、ガス圧の動きをチェック。良好っす。
コンプレッサーの鳴きは、だいぶ収まり、しばらくは大丈夫かと。
保冷室の冷えもオッケー。車室内も冷えてます。
とりあえず、正常復帰と言って良いでしょう。
エンジンのハンチングもありません。
良かったです～正直ホッとしております。

あれから１０ケ月以上経過。
問題無くご使用できてる模様です。
エアコンシステムの、効かない冷えないの症状は同じでも、原因は多岐にわたります。
今回のポイントは放熱でした。