段差で気になる「カチャカチャッ」っの原因は、ドアロック取付のボルト緩み。スズキ：ソリオ｜車検・点検・修理のグーネットピット

Ｓ様から「カチャンカチャンと聞こえる音が、段々と酷くなってる気がする。頭の後ろ側なので気になって・・」と修理ご用命です。お車はスズキ：ソリオ。
走行中との事なので、まずは、同乗で確認します。
正直、ボデー関連は、直せる所と、簡単に直せない所（整備料金の絡みで）があります。
後ろからという事なので、後席に乗り込み、Ｓ様から普段通りの運転をしてもらいます。
少し大きめの段差で「カチャッ」と。ガタガタの所ですと「カチャンカチャン」と。
発生個所は、右スライドドアの中からっぽく、ドアの内張りをポンポンすると、同じ感じの音。
コレっすか？に、それですソレ！と、お客様が訴えてる症状に、すり合わせが出来ました。
お車をお預かりし、早速内張り（トリム）を取外して確認です。
一連の状況は↓↓

結果は、ドアロックのドアへの取付ボルトが緩んでいました。
S様との同乗中、「スライドドアのガラスを少し下げれば、音はしなくなる」といったコメントを頂戴しております。
結果論ですが、ロックアッシの構造で、ガラスが下がった時のレール部分も兼ねてました。なので、おっしゃる通り、少しガラスが下がれば、力が加わり動きずらくなるんですね。
作業中に、へ～なるほどね～と、現象と動作の一致に感心しておりました。

やる事は締め直し。折角なので、緩みずらくしたいです。
余談ですが、
整備書の締め付けトルクは5.5N･m。締め付け感覚ですとキュッっ（伝わらないっすよね）とな感じ。プレス鉄板に雌ネジなので、そんな所です。
ボルトが緩んだ予想ですが、個人的な見解も大きくあります。
S様ソリオの右スライドは手動。なので、閉める時はバンッっです。使用頻度もケッコウ使ってますね～との事。と、緩みずらいフランジボルトが使われてますが、接触が塗装面のツルツルです。その辺りですかね。
別件になりますが、、パワーウインドウのモーター関連で、緩みの事例を何件か経験しております。その予想は、冬場のガラスとレール（グラスラン）が凍り付いた状態で、バキッと動かしてしまった力の影響で、ボルトの締め付け部が少しでも動いた場合、締結力が少し抜け、ボルトが緩み易くなるのでしょう。ドアガラスを上げ下げするモーターの力は相当です。そして一度緩み始めたら、ドンドン進んで行きます。
本題に戻ります。
ボルトのネジ部に、ネジロックを塗布し、緩むな！って締め付け。強めにシッカリと。
ドアロック固定用の他ボルトも同様に。ついでに、パワーウインドモーター用などボルト類も締め付け確認。プラスでキュっと締めておきました。

ポイント程ではありませんが、
ネジロックの塗り過ぎは注意。その勘所は経験になります。
次に整備する時、緩まなくて困る（相手が破壊される）経験を、何度かしております。
緩まない様にするのが役目なのですが、そこが難しいんですよね。
組み戻しで試運転。オッケーです～。
なんとかなって良かったっす！