動くとエアコンが切れる？エンスト回避制御が影響してたと予想してます。スズキ：ワゴンR｜車検・点検・修理のグーネットピット

備忘録的なもので掲載いたします。お車はスズキ：ワゴンR・MH23
エアコンの修理といいますか、エアコン機能の修理です。エアコンが効かない（冷えない）といっても、原因は様々あります。が、今回はマジで悩んでます。
症状は、エンジン始動後エアコンは普通に効いて（冷えて）ます。が、ＡＴシフトをＰレンジから、ＲレンジやＤレンジに入れ、車が移動した時に切れます。
コンプレッサーのマグネットクラッチに行く電気が切れ、そのままず～っと復帰しません。走行中に復活する事は無く、エアコンが全く効いていない状況となります。
車を停止させ、Pレンジに戻し、エンジンを再始動すると正常に作動。動くと切れるの繰り返しです。
なんなんだ～？と、ECUのデーターを見ても悪くない？・・です。

チョット休憩、一から見直し。
ヒントが無いかと、いつもお世話になってるスズキのＹ工場長に、こんなんないっすか～？と問い合わせ。「初めて聞きました、サービス情報調べて見ます」と言っもらえました。が、考え付く所は進めます。
シフト操作で変化する事って何か？を想像します。
マウント分でエンジン本体が動くので、同時にハーネスが引っ張られます。が、バックでもドライブでも同様でしたので、これは関係無し。
その他、エンジン回転数が変わります。無負荷のアイドリングからシフトを入れると、ミッションと繋がる抵抗で、一瞬、エンジン回転が下がります。
そういえば～エンスト回避制御ってあった様な記憶が。
エンジン回転が下がり過ぎて、ＥＣＵがそうさせる（切る）的なヤツです。
以前、リコール（リプロ）が出てました。エアコンコンプレッサーが焼き付きロックした際に、クランクプーリーとベルトで繋がってるので、エンストが起きます。
そのエンストを防止する為、コンプレッサーの負荷を確認するタイミング（時間コマ）を増やすといった内容だったと記憶してます。
負荷の確認は、エアコン作動時のエンジン回転数の落ち込みです。
という事は、
ECUが、エアコンマグネットの電源切ってんジャねッ、って予想です。

その原因として考えられるのが、スロットルボデーです。
電動スロットルなので、アイドリング、アイドルアップ、アクセルペダルに応じた開き具合など、エンジンへのエア供給量を、バタフライで調整します。
なので仮説、
エアコンONのアイドルアップで、エンジン回転数を上げる為の開き具合（ステップ角度）は決まってるとします。そこに、カーボンが蓄積した事でエア流量が不足し、シフト操作を行った時の沈みこみが、ＥＣＵでエンストするかも？の回転数に～って予想。
ちゅー事で、望みをかけて。
早く結果を知りたく、画像が少な目であります。
エアクリーナーボックス、インテークホースを取り外し。（別の車両で参考画です）
冒頭の画像で、割り箸突っ込んで少し開かせてます。スロットルボデーのバタフライ部は、汚れがケッコウありますね。
では、スロットルクリーナーをウェスに付け、グリグリと清掃します。
ポイントは、
電スロのコネクターは抜いてます。変な学習と、余計な不具合予防です。
コネクターを取付けたら、ゼロ位置学習するので、いきなり始動させないで、ＩＧＯＮで30秒位待ってから始動する事です。（他のメーカーも、10秒だったり15秒だったりなので、30秒だと間違い無いです）

結果は、
動いてもエアコン切れません！試運転で正常復帰を確認できました！
マジで良かったです～。勉強になりました。
スズキY工場長にも早速、結果をご連絡。
エアコンが効かない理由は、ＥＣＵが切っていたんですね。
経年劣化で起こりうる部分までの、予想と仮説が必要で、ハードル高し！でありました。
余談ですが、
スロットルバタフライに突っ込んだ割り箸しは、私の個人的な昼飯用のハシでした。
本来とは違う使い方ですが、非常に良い仕事をしてくれました。
そのままゴミ箱行きでしたが、ありがとうございます。

正常復帰後の試運転と、簡単な一連の状況はこちら↓↓