マニュアルミッション　ギヤ入らなくなる　シンクロナイザ取替　スズキ　エブリィ

ミッション・駆動系修理・整備
スズキエブリイ

2019年05月22日 10:36マニュアルミッション　ギヤ入らなくなる　シンクロナイザ取替　スズキ　エブリィ

「ギヤが入らなくて乗ってられない。手が痛くなる」
スズキ・エブリィ・１７型のマニュアル車になります。
新車からお乗りのお客様で、代替前もエブリィ（５２型）を
マニュアルで使用してました。
不具合状況を確認し試運転。
車両が少し動いてる場合は、クラッチペダルをしっかり踏んで
いても、１速や２速に変速（ダウン）が出来きません。
他のギヤ選択にもシフトレバーが固く感じられます。
エンジンを停止すればスコスコと入るので、原因の予想はまず
クラッチの切れ不良になります。
この状態では、信号の変わり目でのチェンジや、渋滞に近い状況
の場合は、かなりのストレスになりますし、手が痛いです。
いつもお世話になっている、スズキアリーナ本社・工場長に現況
を説明し相談。
年式、走行距離から、クラッチ３点と１速２速のシンクロ交換まで
メーカー保障で対応ができますと回答を頂けました。
必要部品を支給して頂き、早速作業です。
まずは、車両からミッションを降ろします。

マニュアルミッション　ギヤ入らなくなる　シンクロナイザ取替　スズキ　エブリィ

不具合の原因として予想した、
クラッチディスクとメーンドライブシャフトのスプライン部分を
確認すると、グリスっけも無くなりスムーズではありません。
クラッチカバーの圧着力を抜いた（クラッチを切る）時に、ここが
「スコスコ」になっていないとクラッチが切れた事になりません。
同時にメンテナンスできるので、尚良しです。
レリーズ側の摺動部も、グリスっけが無くなっています。

マニュアルミッション　ギヤ入らなくなる　シンクロナイザ取替　スズキ　エブリィ

トランスミッションの分解を進めます。
１速、２速のシンクロナイザーは、カウンターシャフト側のロー
スピードハブの前後に取付いています。
ミッションからカウンターシャフトを抜き取って交換します。
この車両は４ＷＤなので、トランスファーケース部分から。

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場所を作業台に移して、
ケースを割っていきます。（本体は３分割です）
シフトロッドのチャックボールやスプリングを無くさない様に
注意ながら行います。
ドライブとカウンタのシャフトを同時に引き抜くので、５速の
シンクロに輪ゴムを嵌めておきます。

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目的のロースピード・シンクロ・ハブを取替ます。
Ｃクリップとベアリングを取り外し、ギヤを抜いてから。
ハブは圧入で組み込まてれるので、プレスを使用。組込みも圧入。
折り返しで組み付けていきます。
ギヤケース合わせ面は、シリコンＧ/Ｋなので、古いものをキッチリ
清掃する事が、ポイントです。
試運転で確認すると、
ギヤの入りも、クラッチ操作も良く（元通りに）なり、ストレスを
訴えていた内容が改善できたので、当方もホッとします。
アリーナ本社・工場長Ｋ様。
いつもありがとうございます。

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