冷却水漏れ　ラジエター・タンク亀裂　トヨタハリアー｜車検・点検・修理のグーネットピット

板金修理でご入庫頂いたトヨタ：ハリアーです。
停めている箇所に染みが出来、それを触るとクーラント（冷却水）です。
（独特の臭いがあり、甘いのでわかります）
お客様は、全く気が付かなかったとの事でした。
ちなみに、板金修理箇所は側面のドアなのでエンジンルームとは全く関係
がありません。
アンダーカバー下側にクーラントの滴が確認され、エンジンルーム内の冷却水
サブタンクは空になっていました。
漏れは、ラジエター左側のタンクに亀裂が生じた事が原因です。
プラスチックパーツの経年劣化と判断しますが、車両の年式は平成１９年、
走行は９万㌔を超えた所。
幸いな事は、冷却水不足でのオーバーヒートに至る前で、エンジン関連など
へのダメージが無かった事です。
修理作業は、ラジエター本体を社外新品へ交換します。
最初に、冷却水を抜きとる際、ホースを使います。
使わなくても良いのですが、構造によってビチャビチャになります。

マニュアルを参考にしながら、
ラジエターアッパ、ロアーホースとオートマミッションのクーラー用ホース
２本を外して、電動ファンをシュラウド毎外します。
ラジエターコアサポートＵＰを外して、クーラーコンデンサとの共止めを緩め
ラジエターを引き抜くといった流れです。

ここで、若干の問題が。
ラジエターとクーラーコンデンサが共止めされるステーの下側に位置する
部分で、ボルトが下側からラジエターを固定しています。
フレーム側（ラジエターコアサポートＬＯＷ）に、サービスホールチックな
丁度いい穴も無く、真下からのソケットアクセスは無理っぽいです。
マニュアルの見落としなのか、作業を振り返るとラジエターとコンデンサーと
電動ファンを一体で降ろした方が良かった？かもです。
ですが、今回はこのままで作業を続けます。
エアコン配管の固定部に気おつけて、全体を少し浮かせて。

後は、折り返しで取付。
ここで、エアインテークチューブを嵌め込む為にエアクリーナーＢＯＸ
の蓋を外して手でガイドしています。

クーラント（冷却水）の補充とエア抜きを行います。
ラジエターとエンジン側の各１ケ所で、ここからもエアを抜きます。
冷却系統にエアが多いと、ウォーターポンプで液循環できない為、最悪は
オーバーヒートします。
簡単なエア抜きが出来てるかの目安は、ヒーターＨＯＴが効くかです。
車の構造上、冷却システムでヒーターコアが一番高い位置にあるものが多く
空気が残ってると暖かくなりません。（一応の目安です）
作業に戻って、
ホースを使ってビチャビチャになりずらくしてますが、結局はコボレます。
そこは、整備終了後、全体を洗浄します。
（クーラントはしっかり洗わないと、いつまでも臭いが残りますので）
試運転と漏れ点検を行い問題無し。
修理完了となります。