ハンドル操作時にガクガク感と異音　パワーステアリングベルトの損傷　他への弊害も点検は大切です　スバル：フォレスター｜車検・点検・修理のグーネットピット

ご相談は、
「ハンドル操作時に、ガクガクとステアリングに振動があるし、音も
キョキョッと変なので・・」と、点検ご入庫頂きました。
車両は、スバル：フォレスター。
この車両は、パワーステアリングが油圧です。エンジンからの動力を
ベルトを介してポンプを回し、油圧を作ってます。
ご相談内容のみからだと、ベーンポンプ（パワステ）の故障によって
油圧に波が出る現象が原因か？などと予想していました。
お預かり後、早速ボンネットを開けて「オッ」でした。
パワステベルト（オルタネータ共通）が３分の１になってます。
リブタイプのベルトが裂けて無くなっており、怖いのが裂けたベルト
が他の部位に損傷を与える事です。
以前にエアコンコンプレッサーのマグネット部分を損傷させた事例も
ありました。
とりあえずの修理は、パワステ（オルタ）とクーラーベルトの取替と、
弊害の点検を行います。
リフトアップして、アンダーカバーも外します。

裂けたベルトからの弊害を点検。
ラジエターロアホースを止めている、ホースバンドが広がってます。
ベルトが絡んで持ってかれたと言え、後々、クーラント漏れに繋がる
可能性があります。（⇒バンド交換で対応です）
その他には問題ないと言え、良かったです。
ベルト損傷に至る理由を点検した所、ベアリング関連も問題無く、新品
ベルトをまずは装着してですね。

ここで一手間。
プーリーがベルトに触れていない時間が長いと、プーリー溝が腐食します。
その状態だと、ヤスリ状のイメージでベルトが削り易くなります。
錆取り便利工具の紹介で、ゴシゴシタオルみたいなものです。
パワステとオルタネータは、別の方法でやっています。

残りは、ベルト２本を新品にして組戻し。
ハンドル操作時の異音も無くなりました。
今回の原因は、ベルトの摩耗です。
最近のリブベルトは、ゴムの劣化が進んでも亀裂が入りずらい物があります。
しかし、摩耗で薄くなるので交換時期の判断は大切です。
切れた、絡んだ際など、弊害が、ベルト交換料金よりも高額になる場合も多々
見受けられます。