ギヤが入らなくなる　クラッチが切れなくなる　マニュアルミッション　クラッチワイヤー交換　スズキ：エブリィ　ＤＡ１７｜車検・点検・修理のグーネットピット

「ギヤも入りずらいし、クラッチの切れも悪い」、「調整？してもらっ
ても、しばらくすると同じになるのよ」とご相談です。
車両は、スズキ：エブリィＤＡ１７のマニュアルミッション車です。
クラッチディスクが摩耗すると、「クラッチ切れ悪くギヤ入りずらく」
なるのですが、今回はクラッチの調整機構に不具合の原因です。
調整のダイヤルを回り止めする「ポッチ」がグニグニと潰されて役割
を果たせなくなり、ペダルを踏む度に遊びが徐々に増えて行きます。
クラッチの遊びが増えすぎると、クラッチの切れが悪くなるし、ギヤ
も入らなくなります。
あくまで私個人的な考えですが、ＤＡ１７系のＡＧＳ（オートギヤシ
フト）と共通するミッションの内部は良くなってる模様です。ただ、
クラッチワイヤーを使うマニュアル車の場合は、ミッションに取付く
ワイヤーの角度がイマイチだと思います。
当店では数台、ミッションに対するクラッチワイヤーの角度を少しで
すが変えて、「ポッチ」の保護をしています。（後ほどご紹介します）

作業はクラッチワイヤーの交換。
クラッチペダル～ミッションの間で１本になります。
ミッション側の遊び調整ダイヤルを緩めて、レリーズフォークへの
引っ掛けを外し、抜き取ります。

次は室内側でクラッチペダルから、ワイヤーを外します。
運転席足元に頭を突っ込んで行いますが、体勢は意外にキツイです。
ダストブーツごと押し出して、車両の下側へ外します。
取り外した新旧を並べて比較すると、不具合の旧品「ポッチ」は、
役立たずになってる事がわかります。

折り返しで取付。
クラッチの遊び調整が済んだら、ワイヤーをエアコンコンプレッサーの
エンジン取付部に配線バンドでギュッと。
使用過程（ディスク減る）で、遊び調整が必要の事を考え、配線バンドは
再度使えるリピートタイを使っています。
欲を言えば、
ミッションに対して、もっと真っすぐワイヤーが・・・の気持ちはありま
すが、これをやるのとやらないのでは「ポッチ」へのダメージに差が出て
くると思います。（あくまで私個人的な考えです）