停止しているとエアコンが冷えない　ラジエター（コンデンサー）ファンモーター不具合　ホンダ：Ｚ６６０｜車検・点検・修理のグーネットピット

「エアコンの冷え具合が、信号待ちなどで特に悪いです」とご相談です。お車は、
ホンダ：Ｚ６６０。他店さんでエアコン・ガス補充などを対応済みとの事です。
停止している時に冷えない場合、コンプレッサーの能力低下、コンデンサーの目詰
まりや放熱不良など、原因は異なっても、症状は一緒です。
点検すると、エアコンＯＮで、コンデンサーファンが「ブ～～ン」と動いてません。
コンプレッサー・マグネットクラッチは「カチッ」と入っるので、作動の最低限な
ガス量はある模様。今回の一番の原因は、コンデンサーファン作動不良による放熱
不良で、まずはここの修理が必要です。
その為、高圧側の圧力がグングン上がって行き、圧力過大（プレッシャＳＷで判定）
でシステム停止。走行風で圧が下がれば、再度システム稼働となってた模様です。
ちなみに、モーターを「コンコン」すると動きます。その状況はこちら↓↓

ブラシ不良と予想。交換はモーターアッセンブリで対応となりますが、新品（社外
も）が廃盤となっており、中古品での対応となりました。

ボンネットフードを開けると、ボックス（トランク替わり？）とスペアタイヤが現
れます。Ｚ６６０はエンジンが後部にあります。
余談ですが、
今回不具合のラジエター（コンデンサー）ファンモーターは、エンジン冷却水が高
温になった際、ラジエター放熱の為に作動する必要があります。
オーバーヒートに至らず済んでる一因に、エンジンからラジエターまでの冷却経路
が長く、クーラントを冷やす効果があったのでは？と予想。いらぬ故障を招かなく
て良かったです。
作業は、ボックスとスペアタイヤを固定する為のステーを取り外してから、ファン
シュライドごと取り外します。
取り寄せた中古品は、短いとは言え保証付です。チェック済みだけでなく、購入す
るお客様も安心感がありますね。
Ｎプロダクツ・Ｋさん、いつも良い物ありがとうございます。

交換取付後の、状況はこちら↓↓

「ブ～ん」と力強さが全く違います。折り返しで組付け、作業完了となります。
修理完了時の外気温度（工場内の日陰）で、３１.６℃。
エアコン吹き出し口からの冷え具合は、１１.９℃。
お客様へは、
「まずは、電動ファンを交換してからの判断です」とお伝えしていましたが、問題
なく、停止した時の冷え具合は、修理に至れたと判断します。

余談がもう一つあります。
お客様に糠喜びさせてしまい、申し訳ありませんでした。
当初、私からのご提案もあって、お客様も新品部品を希望してくださいました。
純正のモーターはすでに廃盤となってたので、社外品の新品で検索。
「新品でありました」と、一度ご連絡してからの２時間経過後。品番違いで、すで
に製造終了・在庫無しとの連絡が部品商さんより・・・。（品番１文字違いでした）
中古品での対応になってしまう件を、ご理解いただけて、ありがとうございました。