駐車場に染み　ホールプラグの損傷でエンジンオイルの滲み出し　１週間前は予兆確認できず　トヨタ：ハイエース｜車検・点検・修理のグーネットピット

「駐車場に染みが出来てるんだよね」「多分エンジンオイルかな」とご連絡。
車両は、トヨタ：ハイエースバン　平成２０年式　走行１５万㌔
１週間程前に、当店でエンジンオイルとオイルエレメント（フィルター）を交換させて頂いており、その際に、大きなエンジンオイルの漏れや滲みは確認されませんでした。
オイル交換作業で、ドレンパッキン（当店では新品取替）や、エレメントのパッキンに不具合や、作業の不手際が・・・の可能性もあるので、即お借りし点検。
下廻りには、アンダーカバーがあります。エンジンオイルが滴状にシタシタになってる箇所は、丁度、エンジンの後部（ミッションとの取付周辺）になります。
アンダーカバーを取り外して確認です。
先日作業した、エンジンオイルのドレンコックとオイルエレメント部分は問題無く、フィラーキャップの締め、オイルレベルゲージの差込もＯＫです。
ならばどこから？になります。
下から眺めてると、左側から伝ってる模様。
丁度、４ＷＤ（フロントデフ）のプロシャフトと、セルモーター（スターター）の間にある目クラ蓋周辺から、滲み出し大です。

ココの部品は、「ホール・プラグ」と言います。品番11444-67020
シリンダブロックにある、汎用箇所のメクラになる模様です。
取り外すと砕けていました。材質はプラスチックです。
出来る範囲で、破片を掻き出し。
円筒状にクビレがあり、Ｏリングが嵌まって、オイルの漏れ出しを止める役割でした。
原因がはっきりしたので、残るは部品交換で作業完了となります。
試運転でオイル漏れが無い事を確認。お引渡し後の経過もＯＫとの事でした。
余談ですが、
今回の不具合はプラパーツの経年劣化です。通常のメンテナンスや定期点検を行っていたとしても、防ぎ様が無い事例かと受止められます。（実際、１週間前のオイル交換の時には、予兆を確認できてません）
１２年落ちで走行１５万㌔のハイエースは、私個人的には、まだまだイケる車両だと思います。こういった不具合は、ノウハウになるので、年式や走行距離から予想しての予防整備として、お客様にお勧めしていこうかと思います。