ＥＴＣ取付　電源はシガーソケットから「裏取り」　スズキ：ラパンモード｜車検・点検・修理のグーネットピット

「やっぱり必要になっちゃいました」と取付ご依頼です。お車はスズキ：ラパンモード。
Ｋ様（のお嬢さん）より新車でご購入頂いてから約１年。１２ケ月点検と同時にご用命です。笑い話ではありますが、当初、お見積り（新車商談）にＥＴＣ取付も入っていたのですが、「高速なんかゼッタイ乗らない。怖いし、そもそも遠くにいかないし・・・」との理由で装着は見送りになってました。が、今は全く逆になっちゃって不便との事です。
お気に入り車で楽しんでいただいてる様子が伺え、コチラも嬉しく感じています。
ＥＴＣはパナソニックのＣＹ－ＥＴ９２６Ｄ。ビルトインステーを使用し取付。
作動電源の確保が出来れば、取付はほぼ半分以上が終了したと言えます。
このモデルは１電源方式です。作動用（ＡＣＣ）１本とアースがとれれば作動します。
（常時電源に接続しないので、カード抜き忘れ警告は案内されません）
常時（＋Ｂ）が必要であれば、ヒューズからベンリーヒューズ２本で行うのですが、車の内装をみると、シガーソケットがＥＴＣ取付箇所の近くにあります。ではここから「裏取り」する事にします。

シガーソケット裏にきてる電源に割り込ませるのですが、消費電流は問題ありません。
このモデルは１２Ｖ車で８０ｍＡ（０.０８Ａ）です。５Ｗの電球（ナンバー灯やルームランプのバルブ）が１ケ点灯している場合で０.４Ａ程。なので、ごく僅かな消費と言えます。それに、割り込ませた箇所～ＥＴＣの間にヒューズ（１Ａ）があれば、万一、ＥＴＣ本体側でショートし、故障しても車両側のヒューズに影響が出る事はありません。
シガーソケット裏側の電源にアクセスする為、足元のパネル、ステアリングコラムカバーと順に取り外し。
ステアリングコラムカバーは、下側からのビス１本を外してから、上下を割るのですが、プラスチックの爪で勘合なってるので、グイグイ・ムリムリには注意です。
コラムカバーが外れた所で下側から覗くと、シガソケ裏のハーネスがシッカリ見えます。
割り込ませはエレクトロタップを使い、念のためタップ後に電源を確認。
ＥＴＣ付属コードのギボシは、チョキしてタップ。アースは、ステアリングコラム周辺の金属部へボルト止め。
これで電源取出しは終了です。

次は、ＥＴＣのアンテナをフロントガラスへ貼付けます。
左側にはドライブレコーダーがあるので右側へ。アンテナ配線は見得ない様に収納するので、ピラーカバーを外して作業です。
貼付け位置は、ブレーキサポートのカメラと地デジアンテナの間に当たる、ガラスドット（ポチポチ）に位置する場所が丁度良かったです。

ＥＴＣ本体は足元の純正装着位置へ。切り出しは超音波カッターで。
以前、ホットナイフの話をしてますが切り口が溶けます。仕上げの手間を考えると、超音波カッターの便利さに重宝しています。
ビルトインステーを裏側から取付け。ＥＴＣ本体は出具合を見ながら貼付け。
配線をまとめて動作確認。「ＥＴＣセットアップ」を行って作業完了です。

余談ですが、（ホントどうでもいい事ですが）
音声案内の声がアニメ「タッチ」の浅倉南。声優の「日髙のり子」さんです。
（その他、「らんま1/2」の天童あかねや、「となりのトトロ」のサツキ役を担当）
私個人的な世代としては、浅倉南から案内してもらってる気がします。