エンジンかかり（始動）が悪い　吹け上がり悪い　燃圧不良　燃料プレッシャーレギュレーター取替　ホンダ：アクティトラック｜車検・点検・修理のグーネットピット

「また具合悪いのよ。こないだと同じ感じだ」とH様より。１ケ月前にエンジンがかからない（始動できない）不具合で、燃料ポンプを取替したホンダ：アクティトラック。
症状を確認すると燃料が足りないっぽいです。前回は、部品代が高くなるので、ポンプのみ（フィルターも）新品取替で対応しており、プレッシャレギュレーターと燃料ゲージ（センダユニット）は再使用しています。言い訳になりますが、前回の不具合は「エンジンがかからない（始動できない）」で、今回は「エンジンのかかりが悪く調子も悪い」になります。が、お客様にとって「使い物にならない車」としては一緒です。
早速、燃料圧力計を取付。燃料タンクからフューエルデリバリーパイプの間に、三つ又で噛ませます。アクティは、荷台中央のパネルを開けて作業です。

参考に、修理後の正常な燃圧はこちら↓↓

イグニッションON、ポンプ作動、燃圧保持、始動～停止、燃圧保持。で正常です。
不具合で入庫時の燃圧はこちら↓↓

燃圧が低いどころか保持もできません。これではかかり（始動）も調子も悪いです。
プレッシャーレギュレーター（燃圧調整）が壊れたか、ケースにクラックが入ってしまい、ポンプで送られた燃料が、タンク内にジャージャー戻ってると言えます。
「こないだ一緒にしてれば・・・・・」というご意見は重々わかります。ただ、その際には悪く無かったと言え、年式と走行が進んでくると、劣化判断は中々難しいです。
燃料タンクを降ろして作業する内容で再発防止の為に、レギェレーターとケース（ストレーナーセット）の双方を取替する事に。作業料はご相談、割引で・・・・。
では、燃料タンクを車から降ろします。
燃料パイプや、コネクタ関係を取り外し。パイプはワンタッチタイプの嵌め込みなので、
専用の工具を使います。（精密ドライバー２本でもイケます）

リフトアップし、プロシャフト、などなど取り外し。タンクを支えて降ろします。
ポンプアッセンブリをタンクから外して、古いケースからポンプ、ゲージ、と外して付替えていきます。プレッシャーレギュレーターは新品で取付。
作業のポイントは、ケースへの取付が、ポンプもゲージも爪です。プラパーツなので、シッカリ方向を見ながら割らない様に。

折り返しで組付け。
確認は途中でご紹介している、修理後の燃圧動画です。
かかり（始動）も良好、吹け上がりも良好です。
ホッとしました。
原因は？。プレッシャーレギュレーターの圧抜けでした。そして、プラパーツのケースも取替させて頂いたので安心です。
プレッシャーレギュレーターが負圧調整式の場合は、フューエルデリバリーパイプの周辺に取付くので、エンジン周辺で作業できますが、燃料タンク内（INタンク）の場合は、作業料を考えると同時取替がお勧めといえる事例になりました。
参考までに、負圧調整式レギュレーターの燃圧の動きは、こちら↓↓

別の車両（ターボ車）です。
余談ですが、
これ系（アクティ・バモス）で、インジェクターのストレーナーに錆やゴミが詰まって不調（パワー不足）になった経験があります。
少しでも、私の個人的にですが、安心できる様に清掃を実施し作業完了です。