エンジンからシャラシャラ音　ISGモーター取替　整備マニュアルの事前確認は大事です　スズキ：スイフト｜車検・点検・修理のグーネットピット

「エンジンルームからシャラシャラ～キュキュ～っと」断片的な音が。車両はスズキ：スイフト。場所はエンジンルームの後側から聞こえます。感じ的にベアリング系のイヤな音なので修理する（メーカー保証で）事に。取替るのは、ISGモーター（Integrated Starter Generator・モーター機能付き発電機）で、Ｓ-エネチャージの要になります。アイドルストップ後の再スタートが静かで、すばらしい技術だと思います。
部品入荷とお預かりの日程を調整。早速作業です。
脱着は「普通に隙間はあるハズ」とタカをくくってました。「見えるのと、抜き取れる」は別ですし、ＩＳＧモーターはオルタネーターより二回りデカイですし。
以前、ニッサン：セレナのＩＳＧモーターを脱着した時も、フェンダーライナーを捲り、ウォッシャータンクを外して、右ヘッドライトの後側から・・・・と、本体が大きく、車体から抜き取る経路に、自由度がありませんでしたね。（マニュアル通りで）
車両をリフトアップ。右前輪タイヤを取り外し、上にも下にも隙間がビミョーな事に改めて気が付きます。
では、整備マニュアルはどうなってる？

「インテークマニホールドを取り外す」の一文が・・・。上に抜くんですね。
確かにスンナリ抜き取れそうな隙間がありません。マニュアル通りの手順は当たり前ですが順当です。問題は、インテークマニホールド脱着に伴うパッキン類の新品が手元に無い事です。再使用すれば２次エア吸いで不具合が出る可能性です。今時点で新品を注文した場合、本日は土曜日なので週明けの火曜日入荷と、先が長過ぎ。
自分の準備不足を悔やみます。
一旦お戻しかな～と車両を眺めてると、おっっ。ドライブシャフトを抜けばイケる？かもです。取替予定のISGを、エンジンオイルパンとフロントメンバーの隙間にアテガうと、イケそうな感じです。では、下に抜いてみましょう。
増える項目は、右前輪のステアリングナックル連結を外すのでサイドスリップ調整と、ドラシャを抜くのでトランスファ（４ｗｄ）のギヤオイル補充です。そこは大した事が無いので良しとします。マフラー・パイプは、ガスケットがフレキシブルタイプで固着は無く、再使用でもOKと判断しました。
ナックルごとドラシャ取り外し。ＡＢＳセンサーはお約束の固着で、悪あがきせずに配線からで取り外します。

本来の順序と前後してますが、
バッテリーのマイナスターミナルを外し、ファンベルトを外し、ISGモーターを外すを行って行きます。
スイフトのファンベルト張力調整はオートテンショナーです。しっかりした工具でしっかり力をいれてグイっと縮まらせます。それなりに力がいります。が、アイドルストップ後の再始動と車の加速補助を、ISGモーターがベルトを介してクランクプーリーを回している事を考えると納得です。
余談ですが、エアコンベルトはストレッチタイプになってます。

結果論ではありますが、ツインインジェクターのインテークマニホールド脱着に、個人的に苦い思い出があるので、こっちの方が気が楽でした。
なんとかなって良かったです。
１ケ月以上経過しての状況は？。OKです。