塗膜割れから錆が・・。融雪剤も促進の要因かと。凹み（ヘコミ）はそのままでロッカーパネルを塗装　スズキ：ラパン｜車検・点検・修理のグーネットピット

「このままはマズイべ～」とT様よりご用命。お車はスズキ：ラパン。T様の娘さんが普段使用しています。状態は、右側のロッカーパネル（ドア下側のフロア部分）が、前から後ろにかけて凹み、塗膜が割れ、錆が進行しています。凹みの相手は、金属製のポール状な感じ？だったとご本人（娘さん）からお聞きしてます。
「みるみる錆てきてよ～。放置するとどうなる？」の心配が出る程、一気に錆が進んできたとの事。原因の一つに融雪剤の影響があるかと・・・。凹んだのは２ケ月位前。で、それから１ケ月チョットの間は道路に融雪剤が散布されてる時期です。
融雪剤についてはご存じの方が多いので割愛します。凍結防止剤、融雪促進剤と種類はありますが、どれも錆が進む原因になります。（成分で強い弱いはあります）
本題に戻り、質問の「このまま放置」の場合です。修理する場合は、基本的に錆部を全て削り取ります。（場合によって錆転換を使う場合もありますが）
その際に、穴が開いたり、無くなったりした時は、その箇所を作る工程がプラスになって金額が加算されます。なので、早めに修理するに越した事はありません。

ご予算と修理のレベルをご相談です。
凹みも直してシッカリ修復の場合は約9万円。その他、ヒーターがヌルいのでサーモスタットの交換、エンジンオイル交換、バッテリー・・・などなどのメニューも。
免許取っての練習用に購入した車両ではあるのですが、娘さんは気に入ってるし、でも、支払いはお父さん・・・という、ですよね～です。ではでは、
ドアの下側にも擦り傷はありますが、幸い下地まで到達していないので磨きで対応。凹んだロッカーパネルは、錆を取って塗装のみでご提案。過去にも多数事例はありますが、ドアの下側だと以外に目立ちませんからどうですか？です。では、その方向で、￥4万円でお釣りが出る様に！で、進める事に決まりました。
早速作業です。
工程を考え右後部のドアは取外し。室内に削り粉、塗装ミストが入らない様にマスキング。錆部の削りを進めます。
ロッカーパネルの下側も錆が進んでいたのでついでに削ってます。

下地塗装、ボデー色塗装、と進めます。
後席のドアを組み戻し、ドア下に付いた傷を磨き（ポリッシング）ます。
以上で、作業完了となりました。
パッとの見た目では、気にならないレベルになった感じです。
こちらからのご提案もあったので、とりあえず良かった～と思います。
ヤッパリ、ドアよりも下側って目に入りずらい箇所なのですね。

余談ですが、腐食を促進させたであろう融雪剤についてです。
スリップ事故防止の為、高速道路や大きなバイパス、橋や交差点も連日散布頂いております。自動車に付着した成分はそのままにせず、定期的に洗浄する事が理想だと勧められてる事もご存じの方が多いと思います。
ここでポイントです。（あくまで私の個人的な意見です）
高圧洗浄機などで下廻りを洗う際は、後側は念入りにお願いしたいです。タイヤで巻き上げられた、ミスト状になった融雪剤は後ろ側に溜まります。ブレーキパイプや燃料パイプ類の損傷部位、ボデーの腐食も後ろ側が多い事がそれを表してるんじゃないか？と思います。そして腐食の程度が左側が大きい傾向も、道路の排水と左側通行が関係・・・って思っています。（マフラー取り回しで熱が影響したり車種にもよりますが）