イグニッションキーが回らずエンジン始動できない　キーシリンダー内の噛み込みか？　スズキ：エブリィ

電装系修理
スズキエブリイ

2022年02月27日 10:55イグニッションキーが回らずエンジン始動できない　キーシリンダー内の噛み込みか？　スズキ：エブリィ

「鍵が回らなくなって、エンジンをかけれません」とご連絡です。状況は出先で駐車後に発生。救援としても、当店のキャリアカーは入って行けそうにない細い路地みたいです。車を押しての移動中にハンドルロックが掛かった場合、「ゴージャッキ」もこの雪で使えそうに無いです。現地でキーシリンダーを取り外して～って事も最悪はできますが、出張料や応急処置料を考えると、お客様と当店のお互いの為に、任意保険付帯の「ロードサービス」を依頼頂く事に（実費支払い無しで対応できる場合が多いです）。車両はスズキ：エブリィＤＡ６４になります。
現在、イグニッションスイッチの主流はプッシュスタートタイプです。キーの照合は電波を使いＥＣＵが決めてます。従来（今回の車）は、メカニカルキーのギザギザがキーシリンダー内部のピンと一致すれば、回す事が出来るって構造になってます。少なくなった方式ではありますが、エマージェンシー（緊急）用にドアキーは今もメカニカルです。
機械的な中身をお伝えできる、少なめの事例だったので、ご紹介いたします。
動画でご紹介すると、こちら↓↓

メカニカルキーのギザギザ段高さに摩耗があると、ピン（羽と呼んじゃってます）の引っ込み具合が悪くなるので、引っかっかりが出来き、キーが回らなくなるってイメージは、動画でなんとなく伝わったでしょうか？
本題に戻り、お車はレッカーで搬入。
スペアキーでクイクイしてたら回る様になりました。動きからすると、回らないのをグイッとした為、中で噛んだ可能性が大きいですね。
出先でまた・・って事で、お車の方はキーシリンダーアッセンブリで取替となりました。
では、不具合のあったシリンダーを分解してみます。

イグニッションキーが回らずエンジン始動できない　キーシリンダー内の噛み込みか？　スズキ：エブリィ

メカニカルキーを差し込むんでいくと、インナー側のシリンダーから出ている羽が引き込まれ、外側はまっすぐになります。そうなる事で、アウター側の溝に引っかからなくなるので、インナー側が回る事ができる構造となっています。
１枚でも出ていると回れない事になるので、その状態で無理に回すと、羽の噛み込みや変形を起こし、益々状態が悪い方向になってく事もイメージできますね。ギザギザの１段１段が大事な役割をしています。
普段のキーで引っかかり感が出た時は、スペアキーを使ってみて下さい。そっちの方が調子イイ場合は、摩耗している事になります。

イグニッションキーが回らずエンジン始動できない　キーシリンダー内の噛み込みか？　スズキ：エブリィ