放置後の走り出だしで左後輪から「キー」音。若干のブレーキ「引きずり」が発端となってた模様です。スズキ：スイフトスポーツ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「決まって「キーー」って音が・・。左の後ろっぽい」とご相談です。発生状況は、出勤時や仕事から帰る時に音が出る模様で、お車を放置後の現象です。ご入庫時に音は確認できず軽く点検。左後輪のブレーキに若干の「引きずり」が見られました。
この整備は昨年末の内容です。経過観察（２ケ月以上）頂き、オッケー（音が出ない）を頂けましたのでご紹介しています。
軽い「引きずり」の状況はこちら↓↓

「気になって仕方ない、料金にもよります・・が、出来れば直したい」と、ご依頼。
ブレーキが引きずってる場合、それが発端で、連鎖的にブレーキパッドに熱が入り続け摩擦材が硬くなってしまう～や、ディスクローターも焼きが進んで表面が硬く（焼き入れ）なる～などなど、も、考えられます。ブレーキ鳴きを治したいご用命なので、ブレーキキャリパーオーバーホール、ブレーキピストン交換、ブレーキディスクパッドとブレーキディスクローター交換の、整備料金ＭＡＸをお伝えし、必要な箇所は整備します。の、内容でご了解頂きましたが、出来れば～必要なとこダケ～も、同時にご用命です。
では早速、

キャリパーサポートからブレーキパッドが手で外れませんでした。錆の膨張が原因の、いわゆるパッド固着です。通常、シム（クリップ）を介して支えてるだけで、スっと外れるというか、外れる必要があります。
余談ですが、
新品パッドに取替の際、ここの嵌りはスムーズでなければなりません。少しキツいかなーと思う場合、錆は進む事を考慮すると「引きずり」が間もなくソコに・・の状態が最初からになります。
ブレーキを作動（ペダルを踏む）した時は、倍力装置が効きます。ので、パッドとサポートの嵌りが少々硬くてもローターを挟み込みます。ただ、その後、ブレーキペダルから足を離した時には、パッドを挟む力が無くなるだけです。なので、サポートとパッドの嵌ってる箇所の動きが悪いと、パッドがディスクローターに押し付けられて戻ってこない・・が発生し、その事で、ブレーキを作動させて無いのにブレーキが少し掛かってる「ブレーキの引きずり」が発生します。（ブレーキキャリパー、キャリパースライドピンの固着でも同じ現象になります）

キャリパーに関しては、ブレーキピストンのダストブーツを捲り状態確認。と、戻した感じで、オーバーホールは必要ないレベルに良好と判断しました。
よって、今回の整備内容は、各部の錆取清掃と給油、ブレーキパッドとディスクローターの交換になりました。（パッドの厚みは残ってましたが、ご報告で、そういう事なら使いたくないので～になりました）
折り返しで組付け。ブレーキペダルを離した際の解放具合（タイヤの回り）も良好に。
当店では「キー」音は確認できなかったので、経過観察となりました。

余談ですが、
「半年前に車検したばっかりなんだけど～」と。（当社ではありませんが）
「キー」音の整備前状態でも保安基準には適合すると思いますし、あの状態で車検をうけても合格になると思います。ので、車検をした工場が悪い訳では無いと思います。
どこまでの整備内容だったり、時間だったり、金額だったり～と、イロイロあります。
細かい所ですが、快適に乗るだけでなく、状態が悪くなれば燃費にも影響してくるポイントになってきます・・と言えます。