段差で「ガコガコ」の原因はハブベアリング。予兆の「唸り音」は徐々に進むので、気が付きにくいです。スズキ：ワゴンＲ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「段差や道悪いと～、ガッコンとか、ガコガコって恐いのよ～」と点検ご用命です。お車はスズキ：ワゴンＲ。最近の道路状況で、雪が日中溶けてザブザブ、夜に凍結しカチコチが連日続いております。除雪が追い付かない所は酷い道になってますね。
段差で～なので、音の原因は、ショック抜け？や、足回りのブッシュ類？や、マフラー？っ思ってました。その他、この時期特有の氷もあります。
同乗にて確認。「ガッコン・・ガコガコ～」は頻繁では無いのですが確認でき、再現できる場所も発見。後方から唸り音（ハブベアリング）が聞こえてますが、今回と別の原因と思ってました。リフトアップで下廻りを確認すると、トレーリングアームには大量の圧縮された雪の塊です。これを取り除いて再確認。
結果は変わらず・・。で、唸り音の出ていた左後輪タイヤを揺すって、ハブのガタを点検すると「ガコガコ・・と」。コレかよ～でした。少し時間と手間を遠回りしました。
一連の様子はこちら↓↓

タイヤを外しブレーキドラムを回しても良くわかります。タイヤが外れる・・までは、まだ先ですが、状況としてのレベルは悪いです。
作業は、リヤ左側のハブベアリング交換。
前輪駆動（ＦＦ）の後輪なので、四輪駆動車の後輪のベアリング交換に比較すると、ご紹介する程の大変な部分はありません。
ブレーキドラムを外し、スナップリングを抜いて、プレスでベアリングを抜き取り、折り返しで圧入、スナップを取り付け、車両に組み戻し、で完了です。
ポイントは、新品ベアリングを圧入する際アウターレースを押す事。と、ハブロックナットは規定トルクで締付ける事です。
プレスでボールに余計な応力を加えたり、ハブナットの締め付けでインナーレースを余計に潰す事や、緩すぎてボールが遊ぶ事、で、ベアリング損傷が再発しやすくなります。
あとは、ハブキャップを再使用する場合、防水用にシリコンガスケットなど使う事です。

試運転の結果は良好です。
「ガコガコ」も「唸り音」もなくなりました。
余談ですが、
ハブベアリング交換の場合、唸り音（ゴーー）が大きくなったので～と、修理依頼が多いです。
今回は段差の時に～って事でした。お客様は、走行中の唸り音に異常は感じておりません。これは徐々に悪くなるので、それに気が付く事は難しい場合があります。他の車を運転する事があって、アレっ？て違和感に気が付けば・・良いのですが、普通、そういう訳にはいきませんよね。
整備士さんに試運転してもらう事。は、普段、気が付かない箇所を発見出来たりもします。
宣伝になりますが、
当社の継続車検整備で、「ていねい」「しっかり」の２コースは、道路を乗らせて頂いてます。
（「とりあえず」コースはありません）
そこからの情報も大切にさせて頂いてます。