エンジン始動出来ず。原因はＦＩヒューズ切れ。ブレーカーヒューズを使ってショート（短絡）箇所をコツコツと点検。スズキ：エブリィ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「少し動いたらエンジンが止まり、その後から、かからないんです」とご連絡。保険のロードサービスでレッカー入庫。お車はスズキ：エブリィＤＡ６４。症状を確認すると、ＩＧ：ＯＮでメーター内のパイロットランプがイロイロ点滅してます。
チェックランプが点灯しない事から、ＥＣＵへの電源が来てない？と予想。ヒューズを点検するとＦＩフューズが飛んで（切れて）います。ヒューズを入れ直してＩＧ：ＯＮ。で、即飛びます。どこかが、完全にショートしていますね。
今回の点検には「ブレーカーヒューズ」を使います。簡単にいうとスイッチ付きヒューズ。電流過多でＯＦＦになり、ボタンを戻せば再度ヒューズに。
症状と一連の状況はこちら↓↓

配線図と、にらめっこしながら、アクチェーターの内部破損（ショート）？や、ジャンクション部分？や、消去法でコツコツと点検。で、やっとの事で、配線が擦れてる箇所を発見できました。
点検には便利なツールです。その昔、ヒューズに配線と電球を半田付けして～と、自己流で点検器具？を作った事が懐かしいです。
動画の説明補足を数点。

一気にイロイロしてしまうと、原因箇所の特定ができなくなります。
残りは、配線が擦れてボデーに接触か？って所になりました。
エンジンやミッションの細かい振動って、ビミョーに動いて擦れます。経年劣化で配線カバーがボロボロになってる所や、配線を固定する金属バンドのカバーが剥けて傷付けてたり、固定している筈の箇所が無くなってたり～などなど、原因は様々です。
配線をグイってイジって、ブレーカーヒューズが切れなくなった所を重点的に確認。
状況によって、電流計や電球チェッカーの方がわかり易い場合もあります。
ショート箇所は、シリンダーヘッドの後ろ側でした。周辺の配線カバーは経年と熱でポロポロでした。
修理は、絶縁処理、カバー新調取付、配線の固定、になります。

振動で不具合が出た、他の事例だと、
社外のアースケーブル（アーシング）を、スロットルボデーに繋がる配線に固定した為に発生。振動でスロットルポジションセンサーの配線が、被覆の中で断線し警告灯点灯と加速不良に・・。
これは、ゴム製エンジンマウントの動く範囲で、ピーンと張られる（引っ張られる）状況がある為と、スロポジ：コネクター周辺の配線を振動で常に揺らしている状況でした。
擦れる事は問題です。し、余裕が無く張られる事も、一点で揺れる事も問題になります。
社外品などを取付する場合、その当たりも考えながら作業していかないと、予想外の不具合を作り出す可能性が出てしまいます。