ＡＴレンジ　リバース固定　走行できない　エンジン始動しない

ミッション・駆動系修理・整備

2017年09月02日 14:08ＡＴレンジ　リバース固定　走行できない　エンジン始動しない

Ｎ様から、
「オートマのギヤが固定になって、エンジンもかからない」と連絡がありました。
レッカーで搬入される事になり車両を待つ事に。
お車はマツダ・トリビュートです。
レッカーされてきた状態のまま工場にバックで入れて頂き症状を確認すると、

ＡＴのシフトは、Ｒ（リバースレンジ）になっており、シフトレバー自体はパーキングの位置です。
イグニッションＯＮでブレーキを踏んでも、シフトロックの解除が動かない状態です。
セルスターターも作動しません。
以上の事から、ＡＴミッションのニュートラルセーフティー・スイッチ（通称インヒビタ）周辺で
不具合が起きていると予想されます。
エンジンルームからインヒビタスイッチ周辺を点検していきます。

ＡＴレンジ　リバース固定　走行できない　エンジン始動しない

ＡＴシフトコントロールワイヤがインヒビタＳＷとの連結から抜けていました。
この車両はＡＴシフトレバーからＡＴシフトの切替をワイヤーにて行う方式です。
最近の車両はスイッチ式もだいぶ増えてきています。
連結が抜けた原因がワイヤーの劣化なのか、ＡＴ内部の固着や抵抗が大きくなった影響かなどを
確認する為、配線バンドで応急的に固定してみます。

ＡＴレンジ　リバース固定　走行できない　エンジン始動しない

ギヤのセレクトもでき、エンジンの始動も可能となりました。
ワイヤーのみの修理で対応できる模様です。
エンジンが始動（セルスターターが回る）できる条件に、ＡＴのシフトがパーキングもしくは、
ニュートラルの場合にのみ通電する構造である事と、シフトロックの解除もパーキング
の状態にスイッチがいなかったのが一連の不具合になっていた模様です。
室内側は、ステアリングコラムカバーを取り外して作業します。

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