- ミッション・駆動系修理・整備
2015年09月09日 15:40しばらく走行後 キーキー ブレーキ鳴き ブレーキパッド交換済み ディスクローター 研磨修理 蔵王 トヨタ
H様より、ブレーキをかけると「キー」とうるさい。
後ろ側のブレーキ整備をしてからなので何かおかしい所があったんですか?との問い合わせがありました。
H様の車両のリヤ・ブレーキパッドを取替してから、約1ヶ月経過。走行では500㎞程経過しています。
その際は、ブレーキパッドのみの取替を行っておりブレーキディスクローターは研磨修理やローター自体の取替は実施していません
。整備時にはブレーキの機能上で不具合は無く良好でした。
状況をお聞きすると、走行後しばらくたってからイヤな「キー」音が始まり、
車を駐車(仕事の間)した後の動き出しの際には音が出ず、またしばらく走行すると音が出てくる事がわかりました。
H様のお住まいは蔵王であり、毎日の通勤が昇って下っての為、
平地でお車をご利用の方に較べて、同じ走行距離でもブレーキシステムにとってはハードな条件です。
お預かりして、症状確認と点検を行っていきます。確かに走行後しばらくするとブレーキペダルを
軽く踏むソフトタッチ的な時にキーキー音が出ています。ブレーキディスクローターがある程度の温度に達してからとなります。
早速、分解点検を行います。
やはり、ブレーキの機能、ハブベアリングのガタ付、シムの取付状態など、良好です。
1ケ月前の整備の時にH様へ確認した内容で、
一つ目は「走行中ブレーキペダルを踏んだ際にキックバックはありますか?」
これはブレーキディスクローターに熱が加わる事で歪みが出ている事。
二つ目は「ブレーキを軽く踏んだ際にカサカサ音やゴリゴリ感はありますか?」
これはディスクローターに起きる錆が悪さをしている事。
三つ目はディスクローターの研磨修理か取替を行わないと、ローターに加わった熱でいわゆる焼入れ状態となっており
表面(制動面)が硬くなった場合の弊害がまれに起こりますとも伝えていました。(弊害は初期制動力の低下や音が出る事)
今回の処置として、
一つ目~三つ目をメンテナンスするブレーキディスクローター研磨修理を実施してみる事とし、H様にご了解を頂きました。
注意する事は、各メーカー、車種毎にディスクローターの使用限度厚が規定されてます。研磨することで当然、
ローター自体の肉厚を削っていくので薄くなります。使用限度厚を下回った状態で使用すると強度が足りなくなり、
クラックがはいって危険な状態になりえます。
ちなみに、H様のトヨタ ヴァンガードの場合、標準が12.0mm使用限度厚が10.5mmです。
ブレーキ装置を分解し、ディスクローターを研磨機にセットします。
工作機械でいえば、旋盤と同じ方法で削ります。ディスクローターを回転させてバイト(刃)を送る事で均一に削っていきます。
熱で硬化した表面と、歪みを削り落として一皮剥いていくイメージです。
使用限度厚と削り代、表面の仕上がりのバランスを考えながら作業します。
ディスクローターの研磨が終了したらブレーキを元通り組み付けます。
ブレーキパッドの摩擦剤は擦り合わせを行い表面のデコボコを修正しておきます。
組み付け後のブレーキシステム。
ブレーキローターの表面がピカピカとなり、まさに一皮剥けた感じです。試運転では、ブレーキペダルを踏んだ時の、
ブレーキの初期制動力が上がっておりクッと効いてイイ感じとなっています。キー音もありません。
H様に、その後の状況を確認して頂きながら、約1ケ月が経過しました。
ご連絡をとり結果を聞くと、「音はしなくなりました」との回答。
整備完了と致します。
ブレーキの異音修理はいつもながら難しいと思います。ブレーキの機能だけでは無く音に対する整備も付属します。
制動時(ブレーキ時)の摩擦力を熱に変換し放出する事で、ブレーキが効く事になりますので、
常に熱くなる装置であり、過酷な役割を担っている重要な機構で、熱による素材そのものの硬化や炭化は否めない部分になります。
今回のH様の不具合は、私の経験上では1割にも達しない、滅多におこらない事例ですが、
お客様にとってはその車が愛車であり、その1台です。
症状が改善してなによりです。
補足ですが、欧州車はブレーキパッドとディスクローターの同時取替が基本であるとの事です。
以前、当店でパッドだけの取替を行いローターはそのままで組付した車両で、
しばらく走行してブレーキが温まると、「キー」音所ではなく「キャー」音の悲鳴にも似た音が出てしまい、
恥ずかしくて乗っていられない症状の不具合がありました。
全ての車両がそうではありませんが、可能性もある事をお客様にお伝えする大切さを感じます
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今回は車検をお願いしました。車検整備の試運転中に足周りから異音がするとの連絡があり、原因としてはショックアブソーバーのナットが緩んでおり、その隙間から金属音がしているとの事でした。しかも、ナット部から錆が発生しており進行すれば最悪の場合ショックアブソーバーの切断及び交換が必要になる可能性がありました。今回は潤滑剤を塗布して頂きナットを締め上げて作業出来たとの事で一安心。随時作業内容を画像付きで詳しく説明して頂いたので非常に分かり易かったです。個人的な意見ですが、自動車整備士はドクターだと思っています。こちらの工場さんは名医揃いですね。自分の命を預けて乗っている自動車ですから安心して運転したいですからね。次回も何かあれば宜しくお願いします。
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車検と併せてスロットルボディの洗浄とFrスタビライザーブッシュの交換をお願いしました。いつもながら親切丁寧に対応して頂き、作業も文句なし!お値段以上ですね。費用も予想より安く済みました(^_^)v
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今回は、ハイエース社外品テールランプの配線が外れてしまい、持ち込みで対応してもらいました。他の業者では対応できず断られてしまい、カーコンサルエコーさんではこころよく受け入れてくれました。対応も丁寧かつ迅速で2日間での完成で驚きです。他にも、細かい汚れの清掃や、電装系の説明を丁寧に教えていただき、非常にありがたく感じました。また何かあるときは、お願いしたいです。
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