- クリーニング・清掃
2015年09月10日 09:43エンジンルーム異音 スラッジナイザー オイルライン洗浄 ニッサン QR25
T様よりご用命の前の方から『カタカタ音がしてこのまま乗っていて大丈夫です?』
の問い合わせがあり、お車を一度点検してからから2ケ月が経過しています。
1度診てもらった直後は良くなったのですが、
また最近気になりますとの連絡があり、お客様立会いの元、
気になる音の同席確認を行いました。 T様の1度診てもらったと言う時は、
ボンネットを開けてフードを支えるつっかえ棒を、通常走行時に収納しておく為の
固定具(フードロッククランプ)がプラスチックの劣化で破損してしまい、
つっかえ棒自体がラジエターステーの上で遊んでいました。
結構な音となっていたので、その部品を取替してます。
冬期間のゴトゴト道ではかなりの音が出ていましたので、自信があったのですが・・・・。
T様と同席確認を行うと、走行していない状態でも出ている事が判明しました。
打音というかアイドリング時に出ています。
フードロッククランプは走行している時の異音の一つで、その他要因があるのでした。
ちなみに総走行距離は間も無く12万㌔です。
作業内容の結果としては、オルタネータ、ファンベルトテンショナ、エンジンオイルライン洗浄
といったメニューで、お客様に満足していただけるレベルとなってます。
オルタネータ、ファンベルトテンショナはベアリングに
異音が出ていましたので取替実施しています。では、
エンジンオイルライン洗浄のご紹介を致します。
スラッジナイザーという洗浄マシンを使ってエンジンオイルの内部通路を洗浄してみます。
T様の車両、ニッサンのQR25エンジンに限らず、
最近のエンジンはオイルタペット(ラッシュアジャスタ)なるもので、
バルブクリアランスを油圧で保持する方式が多いのと、
バルブタイミングも油圧で調整してエンジン効率を
アップさせるものが殆どで、エンジンオイルに頼っています。
エンジンオイルメンテナンス不足が影響して、半固形状の
スラッジはさまざまな悪さをします。油圧を保持するチェックバルブの動きの妨げや、
油圧自体の低下、ピストンリングの張りを悪くさせての圧縮圧力低下、
オイル消費、ブローバイ過多、バルブタイミングの調整不良などで、
どれも異音や性能をダウンさせます。
正直、今回の洗浄をする事で、打音系の異音が直る保証はありません。
メカニカルな磨耗は部品を交換するしか直せません。
洗浄にあたっては条件があり、当該車両にエンジンオイルの滲みや漏れが有る場合は、
スラッジが取れる(洗われる)ことでオイル漏れが促進される可能性が大きいです。
T様の車両にはオイルパンに若干の滲みがありましたが、
問題は無いレベルと判断しました。
長々とご説明しましたが、当店の実績の中で実際に直ったエンジンがありましたので、
ダメ元ですがご了解頂き洗浄いたします。
このスラッジナイザーの良い所は、エンジンを止めた状態で、
オイルエレメント取付部より洗浄液を送り込み、
オイルパンで回収します。ですので良い点の一つとして
オイルパンのストレーナー(吸い口)が普段とは
逆から洗浄液が圧送されるのことで、付着したスラッジが取れます。
油圧が上がるということです。
まずは、エンジンオイルをオイルパンドレン(下)より抜き取ります。
洗浄液を回収するアタッチメントを、ネジピッチ、ネジ径から選びます。
オイルエレメントも取外して、洗浄液を送り込む
アタッチメントを、ネジピッチ、ネジ径から選びます。
選んだ2つのアタッチメントをエンジンに取付けて、スラッジナイザーと繋ぎます。
洗浄をスタートします。洗浄中は内圧が高くなる為、
エンジンオイルのフィラーキャップを開けて、オイルシールの飛び出しを防止します。
フィラーの口にウェスを置かないと、洗浄液が廻りに付着する場合があり、
かなりの圧力で圧送しているのがわかります
回収過程を確認できます。かなり汚れがある事がわかります。
エンジンオイルライン・自動洗浄を終了し、手動コースで残った洗浄液を数分回収。
新品のオイルエレメントを取付、エンジンオイルの注入を行いエンジン始動。
数分間なじませる意味でアイドリングで放置します。
完璧ではありませんが、幾分静かになりました。ボンネットを閉めると
イイ感じのレベルではないかと思います。
スラッジナイザーを使って少しでも効果があったのは幸いでした。
実際、テキメンに効果が出て静かになった物もありますが、
洗浄前後でなんら異音が変わらないのもありますし、
そもそも異音を修理するための機械ではありませんからね。
試運転して、オイル漏れのチェックを行い良好でしたので、完了となります。
T様に引渡しの際には、「静かになってる」のお言葉を頂けてなによりです。
余談になりますが、最近のエンジンは燃費を向上させることや、
エンジンパワーを引き出す為に、
エンジンオイル(オイル油圧)を使っての細かい制御に頼っています。
一頃前のエンジン設計よりも、オイルメンテナンス不足が顕著に
性能ダウンに繋がってしまう気がします。
お客様からすると、「新しい設計であれば、以前より丈夫になっているハズじゃないの?」
と聞かれることが多いですね。私からすれば「それは逆ですよ」という、
たかがオイルですが、されどオイルの重要性をお客様にご理解して頂く為、
自分自身が勉強する必要を感じております
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- 指定工場:第7266号
山形市付近でクルマのメンテナンスのことなら相談できる「くるまやさん」カーコンサルエコーです!
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今回は車検をお願いしました。車検整備の試運転中に足周りから異音がするとの連絡があり、原因としてはショックアブソーバーのナットが緩んでおり、その隙間から金属音がしているとの事でした。しかも、ナット部から錆が発生しており進行すれば最悪の場合ショックアブソーバーの切断及び交換が必要になる可能性がありました。今回は潤滑剤を塗布して頂きナットを締め上げて作業出来たとの事で一安心。随時作業内容を画像付きで詳しく説明して頂いたので非常に分かり易かったです。個人的な意見ですが、自動車整備士はドクターだと思っています。こちらの工場さんは名医揃いですね。自分の命を預けて乗っている自動車ですから安心して運転したいですからね。次回も何かあれば宜しくお願いします。
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車検と併せてスロットルボディの洗浄とFrスタビライザーブッシュの交換をお願いしました。いつもながら親切丁寧に対応して頂き、作業も文句なし!お値段以上ですね。費用も予想より安く済みました(^_^)v
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今回は、ハイエース社外品テールランプの配線が外れてしまい、持ち込みで対応してもらいました。他の業者では対応できず断られてしまい、カーコンサルエコーさんではこころよく受け入れてくれました。対応も丁寧かつ迅速で2日間での完成で驚きです。他にも、細かい汚れの清掃や、電装系の説明を丁寧に教えていただき、非常にありがたく感じました。また何かあるときは、お願いしたいです。
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