- メンテナンス・日常点検
2015年09月11日 10:07バッテリー上がり学習値リセット エンジン始動不良 アイドリング不調 スロットルバタフライ清掃・初期学習
NA様より、バッテリーが上がってロードサービスに救援してもらいました。
バッテリー交換をお願いしたいので車両を持ち込みますとのご連絡を頂きました。
車両はニッサン・エルグランドNE51になります。走行10万㌔超えです。
バッテリー上がりの原因として、バッテリー自体の不良、オルタネーター(車両自体の充電器)の充電不足、
車が人知れず電気を消費している暗電流過大と、さまざまです。
NA様のエルグランドを一通り点検し、バッテリー自体の不良と判断しました。
バッテリーも保証期間や性能ランクで様々ですが、4年以上使用経過したバッテリーは突然壊れる可能性があります。
一般的に2Vのセルが直列に6ケ繋がる事で12Vとなる訳ですが、
1ケ所の繋がりが壊れた(極板不良)だけで0Vになってしまいます。今回は0Vでは無いですが、
始動電圧不足でセルモーターを作動させる電圧に達していません。
ここからが本題です。ECUの記憶が消えない様にバックアップを行いながらバッテリーを取替しましたが、
エンジン始動はクランキングを2~3回やり直さないと初爆が起きなかったり、
始動後もアイドリングが若干不安定という症状が出ています。
どうやら、バッテリー電圧不足で、ECUの記憶が無くなり、スロットルバタフライの学習値が忘れさられた模様です。
最近の車両は、スロットルペダルとスロットルバタフライがアクセルワイヤーで繋がっていない方式(フライバイワイヤ)が当たり前になっています。
理由は、運転者のアクセル操作情報を元に、ECU側がスロットル作動を司る事で、
より細かい制御ができる様になっているだけで無く、
誤発進抑制制御や衝突軽減ブレーキ制御を行なえるのもフライバイワイヤの機構だからこそです。
この車両で問題になるのが、カーボンの蓄積でエア通路が狭くなりアイドリングが低くなるのを避ける為、
スロットルを開ける方向で補正していた学習値がゼロになり、カーボンとバタフライの隙間に補正の隙間が無く、
吸入エア不足で始動(初爆)ができない事です。
ECUの初期学習を行なう前に、機械的な部分がしっかりしていないと意味が無いので、
スロットルボデーのバタフライ周辺を清掃します。エアクリーナーBOX、エアインテークホース、
スロットルバルブと経由していますので、順番に取外します。
V6エンジンで縦置き。前側半分しか見えない構造の為、
エンジンルームでの整備作業は内容によってハードルが上がります。
スロットルボデーが見えました。内部のスロットルバルブ周辺を指でなぞり汚れ具合を診てみます。
やはりカーボンでベッタリです。オイルメンテナンスを定期的に行なっていても、走行距離に応じて汚れは蓄積されます。
専用のクリーナーにて清掃します。一般的なパーツクリーナーやキャブクリーナーはスロットルセンサや
スロットルモーターに浸透した場合、通電してしまう為、ECUを焼損(ショート)させてしまいますので、注意が必要です。
溶け出したカーボンが解り易い様に、ペーパーウェスを敷いて清掃してます。
元通り組み付けて、エンジンを始動します。
仕上げに、スロットルバタフライの初期値を車両に合わせて学習させないと、本来の始動状態やアイドリングになりません。
当社の診断機・Gスキャンの登場です。汎用ではありますが、メーカーや車種毎で作業サポートが充実しています。
エンジン水温、電装品の負荷など、指定される条件を満たした上でスロットルの初期学習を行います。
その後一旦エンジンを冷やして再始動と暖気後のアイドリング、試運転にて確認を行いOKとなりました。
フライバイワイヤの電動スロットルの場合は、学習がしっかり行なわれていないと調子が悪いだけでなく弊害が多いです。
バッテリー交換を行なう場合は、しっかりとバックアップを取って行なう事で今までどおりのECU学習値ですが、
万一、学習値が無くなってしまった場合はECUに勉強して頂く必要がある事は最近の常識になってきています。
私的には、「たかがバッテリー交換」の世代だったのですが、考えを改めさせられている最新技術の時代です。
バックアップ電源が絶たれると、オーディオのメモリーが消えたり、時計がリセットされたりします。
その場合は「ECUの記憶もなくなったかもの・・・」の注意が必要です。
店舗情報
- (株)カーコンサルエコー
- 指定工場:第7266号
山形市付近でクルマのメンテナンスのことなら相談できる「くるまやさん」カーコンサルエコーです!
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- 月水木金土 10:00~19:00 / 日 10:00~18:00
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- 火曜日 定休日:火曜日・祝日・第二土曜日
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- 2級整備士
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- 創業年
- 昭和 45(1970)年
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- 0078-6056-1987
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今回は車検をお願いしました。車検整備の試運転中に足周りから異音がするとの連絡があり、原因としてはショックアブソーバーのナットが緩んでおり、その隙間から金属音がしているとの事でした。しかも、ナット部から錆が発生しており進行すれば最悪の場合ショックアブソーバーの切断及び交換が必要になる可能性がありました。今回は潤滑剤を塗布して頂きナットを締め上げて作業出来たとの事で一安心。随時作業内容を画像付きで詳しく説明して頂いたので非常に分かり易かったです。個人的な意見ですが、自動車整備士はドクターだと思っています。こちらの工場さんは名医揃いですね。自分の命を預けて乗っている自動車ですから安心して運転したいですからね。次回も何かあれば宜しくお願いします。
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車検と併せてスロットルボディの洗浄とFrスタビライザーブッシュの交換をお願いしました。いつもながら親切丁寧に対応して頂き、作業も文句なし!お値段以上ですね。費用も予想より安く済みました(^_^)v
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今回は、ハイエース社外品テールランプの配線が外れてしまい、持ち込みで対応してもらいました。他の業者では対応できず断られてしまい、カーコンサルエコーさんではこころよく受け入れてくれました。対応も丁寧かつ迅速で2日間での完成で驚きです。他にも、細かい汚れの清掃や、電装系の説明を丁寧に教えていただき、非常にありがたく感じました。また何かあるときは、お願いしたいです。
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