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2020年03月19日 07:24マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

平成15年式のマツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理のご紹介です。(当店リピーター様)
走行は、137000キロです。
お客様から走行中に、「何か変な音がするんだよ、見てくれませんか。」とお問い合わせがありました。
早速、段取りをして引き取りにお伺いさせていただきました。
お客様と状況を確認してみると、何日か前にスぺヤタイヤが脱落したそうです。
スペヤタイヤが無くなったそうで、ご自分でスペヤタイヤの取り付けステーのナットを締めて乗っていたそうです。
確かに引き取りの走行中に異音はしました。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

お客様から、異音以外もざっと点検しておいてとお申し出がありました。
走行中の異音は、明らかにスペアタイヤの取り付けステーのビビり音でした。
スペアタイヤがないといくら取り付けステーを締めて固定しても、固定しきれずステーが動いてしまうため、ビビッてしまいます。
当店に中古品のスペアタイヤとホイールのストックがありましたので、装着させていただきました。
これで走行中の異音はなくなりました。
あと私が気付いた箇所で、アイドリング中にシャーという異音が気になりました。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

スズキ製エンジンの名機 K6Aエンジンです。
タイミングチェーンとなりますので、以前みたいに10万キロでのタイミングベルト交換は不要となります。
しかし、ウォーターポンプなどの消耗品は10キロ走行すると、劣化する車両もありはしますが・・・。
異音なのですが、ファンベルト付近から出てきているようです。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

ファンベルト廻りの写真です。
見ての通り、エアコンがついていない車両になります。
スパルタンな車両ですが、今現在の温暖化の気候では、エアコン無しではきついですね。
それと、この車両はパワステも付いてないため、男らしい車です。(笑)
ベルトは良好だったのですが、ベルトの張りを調整するテンショナーのベアリングが劣化のため、シャーっと異音が出ていました。
(写真のテンショナーは交換後となります。)

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

これがテンショナーとなります。
回転部品のため、10万キロを経過すると交換した方が良さそうです。
同時にベルトも交換させていただきました。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

次に気になった箇所は、冷却水のサーモスタットのケースから冷却水の滲みがありましたので、サーモスタットとパッキンも交換させていただきました。
写真は見にくいですが、エンジン後側のサーモスタットケース付近となります。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

これがサーモスタットとパッキンになります。
冷却水の温度を一定に保つ重要な部品となります。
年数から交換時期だったと思います。
この部品が悪くなると、オーバーヒートやオーバークールの原因になります。
どちらも最適なエンジンコンディションにはなりません。
エンジンを良好に保つには適正な温度が必要です。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

交換した部品となります。
(ベルトテンショナー、サーモスタット・パッキン、ファンベルト)
今後、冷却水を循環させる、ウォーターポンプも交換おすすめさせていただきました。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

サーモスタットを交換すると冷却水系統にエアが混入するために、この軽トラックでは写真のようにエア抜きホースがあります。
写真は、前側のボンネット内にあるエア抜きホースです。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

こちらはエンジン側のエア抜きホースです。
エア抜き手順として、ラジエーターから冷却水を注入しながら、この2本のホースを外して冷却系統のエアをエンジンをかける前に抜いておきます。
ラジエーターとエンジンが離れているこのような車両は、エアが抜けにくいためこのようなエア抜きホースが付いているケースが多いです。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

あとは、エンジンを暖気してエア抜きが完了するのを待ちます。
電動ファンが回ればほぼ完了です。
一晩おいて、ラジエーターとサブタンクの量をチェックして完了なのですが、なんと・・・・・。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

なんと・・・・・、サブタンクから緑色の液体が雫になり地面に美味しそーな メロンソーダ風な液体がこぼれていました。(トホホ・・・。)
メロンソーダはおやつの時間にゆっくりと飲みたいものです。
冗談はさておき、よーく見てみると・・・・、

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

サブタンクにヒビが入っていました。
今回の整備で気づいて良かったです。
早急に部品発注しました。
部品屋さんに在庫があり、助かりました。

マツダ スクラムトラック KC (LE-DG63T)の異音修理

F/バンパーを外し交換させていただきました。
安心です。
最後、試運転を実施して完了いたしました。
異音も無く水温も安定していて、すこぶる快調な走りをしてくれました。
エアコン無しはきついですが、パワステ無は、このような軽量な車両では路面の状態がダイレクトにステアリングに伝わり、走りを感じさせます。
このような車、私は好きです。(私、かなり変態者です。笑)
いつも当店、ピットイン鯉城商事(マツダオートザム呉東)をご利用して下さる N様、この度も当店へのご入庫誠にありがとうございました。

対象車両情報

初年度登録年月平成15年メーカー・ブランドマツダ
車種スクラムトラックグレードKC
型式DG63T

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店舗情報

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指定工場:第広918-34578号

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