トヨタ カムリHV HVバッテリー交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

警告灯が光ったトヨタ　カムリHVが入庫しました。
症状は「エンジンチェックランプ点灯＆メーターに警告文が表示」です。

早速メーターの警告灯を確認して診断に入ります。

診断機をかけるとDTCコードP0A80が出力されています。
詳細コードは123なのでHVバッテリーコンピューターからの異常信号
ROMRAM異常もしくはＨＶバッテリーの異常です。
早速バッテリー本体の異常なのかバッテリーコンピューター系統の故障なのか
フリーズフレームデータやHV系統のデータモニタで診断をします。

これがP0A80のダイアクコードを検出した際のバッテリコンピューターのデータです。
TOYOTAのHVバッテリーコンピューターは故障するとバッテリー電圧の表示が均一化するので現在のデータモニタも参考にみるとバッテリーECUの故障ではない事がわかります。
ブロック間電圧の差が開きすぎているのでバッテリー本体の故障と断定しました。
が、バッテリー本体の故障理由がただの劣化での故障なのか
冷却不良による性能低下での故障なのかを見なければいけない為
次にバッテリー冷却系統のファン吸い込み口の詰り具合やアクティブテストでのバッテリークーリングファンモーターの作動を見ていきます。

これが吸い込み口です。
そこそこホコリは付着していますがこれでも少ない方です。
冷却ファンも正常に作動していたのでやはり経年劣化によるバッテリー性能の低下と予想できます。
お客様の都合により中古バッテリーでの対応をさせていただき修理をしていきます。

カムリのＨＶバッテリーは後部座席のシートバック裏にあるのでまずはトランク側から内装を外していきます。

次にシートクッションを外しシートバックをリクライニングさせます。

シートリクライニングをさせると他のパネルにアクセスできるようになるのでドンドンばらして行きます。

バッテリーへのアクセスができるようになったのでサービスプラグを抜いて高電圧回路を切断します。

HVバッテリーとHVインバータを繋いでいる高電圧配線を切り離します。

中古バッテリーについているクーリングファンモーターを信頼性のある純正新品に交換しておきます。

左が中古バッテリー　右が故障バッテリーです。
今回は中古部品を使用したので部品等の移植はありませんでしたが
新品を使用する場合はバッテリー内部の温度センサーやクーリンクダクト、バッテリーコンピューター、配線等の移植作業があります。

中古バッテリーを搭載し、異常コードが出力しないか確認します。

異常コードは出力されません。
中古部品なので診断機でも各所データをしっかりと確認します。

あとは取り外した箇所をすべて元通りに復元し作業完了です。

HVバッテリー交換の他にHVインバーターの内部基盤の部分交換など他にも作業実績多数ございます。
お気軽にお問い合わせください。

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