VW B8パサート 乾式7速DSGオイル交換＆キャリブレーション｜車検・点検・修理のグーネットピット

ミッションの変速ショックが大きい
たまに走っているとギア抜けし、ニュートラル状態になる
の不具合のあるパサートヴァリアントが入庫いたしました。

まずは診断機にて故障コードを見ていきます。

ミッション系の故障コード
10774 - Clutch 1
P177B 00 [044] - Tolerance Limit Reached
Intermittent - Confirmed - Tested Since Memory Clear
10784 - Transmission Fluid Pressure Sensor/Switch 1
P0841 00 [040] - Implausible Signal
Intermittent - Confirmed - Tested Since Memory Clear
10785 - Transmission Fluid Pressure Sensor/Switch 1
P0841 00 [040] -

が入力されていました。

クラッチリミットに関しては乾式7速の0CWでは滑りが発生すると入力されるようです。
距離も7万kmでしたので恐らくキャリブレーションで治ると予想します。

問題はメカトロニクスの油圧センサーの故障です。
VWの乾式7速は結構な確率で小規模でメカトロオイルが漏れています。
ガスケットの張替えだけで数十万｡｡｡
さらに最初から充填されているオイルの量もまばらです。

本当にオイルオプレッシャーセンサーが壊れている場合はメカトロニクスの交換となりますがその前にメカトロオイル、DSGオイル、DSGキャリブレーションにて様子を見てみます。

使用するオイルはVW純正品を使います。

メカトロオイルを注入するためにセルモーターを事前に外しておきます。

メカトロのドレーンはユニットの下に６角のドレンボルトがあります。
ここを緩めて抜いていきます。

抜き取った量も測定しておきます。
規定量に比べると少ないです。

意外と汚れています。
写真を撮り忘れましたが廃棄の際に底に鉄粉？のようなゴミも結構入っていました。

同時にDSGオイルも抜きます。

DSGオイルはほぼ規定量通りです。

エンジン上部よりメカトロオイル＆DSGオイルを規定量注入していきます。
DSGオイルの注入は本来専用のSSTが必要ですがシフトワイヤーの下の黒いカバーを外すことでSST無しでも入れることができます。

オイルを規定量注入後VDCSにてDSGのキャリブレーションを行います。
キャリブレーション後試走を行い再度DTCを確認し作業完了となります。

作業後は走りが見違えるようになりました。
変速ショックはほぼなくなり返却後もギア抜けの症状も無くなったようです。
今回のケースではメカトロのオイル量不足、キャリブレーションで解決したようです。

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