MH21S ワゴンR　冷間始動時キュルキュル音　ベルト全数＆プーリー交換　甲信越　新潟県　五泉市　カーズ新潟｜車検・点検・修理のグーネットピット

朝一発目の始動時や時間を置いた後の始動時にキュルキュルという音がして気になるとの事でご入庫して頂きました。
点検時ベルトの張りは正常であったものの、ベルト自体の劣化が見受けられましたのでファンベルトとエアコンベルトのお取替えを推奨させて頂くと共に、オルタネータプーリーとクランクのプーリーがかなり鋭利になっておりベルトだけお取替えさせて頂いたとしてもこのプーリーでは劣化を促進してしまうことをご説明し、ベルトと一緒にプーリーもお取替えさせて頂くことになりました。
尚、点検時にウォータポンプからの冷却水漏れも発覚したため同時交換させて頂きました。

ウォータポンプ交換をする上で本来であればターボチャージャーのお取り外しが必須となりますが、お取り外しさせて頂くと工賃が高くなってしまいますのでお客様のご希望の元ターボチャージャーを外さずにウォーターポンプ交換にチャレンジしました。

コンプレッサーのサポートなどを取り外し可能な限りウォーターポンプを露出させていきます。

インレットパイプがウォーターポンプのブラケットボルトにかぶさっており、ボルトが取れないためインレットパイプをずらします。

インレットパイプをとめてるボルトを抜こうとしても、ウォータポンプのブラケットに干渉して抜けません…。
なので、手前のボルトを干渉するところまで緩めて奥側のボルトを知恵の輪を解くように抜いていきます。
奥側を抜いたら手前側のボルトを軸にしてインレットパイプを回転させます！
そうすると…

この様に車両手前までインレットパイプが動きます！
あとはウォータポンプブラケットのボルトを取り外せば…

取れます！
取れた時の達成感は凄まじいです(笑)

インレットパイプのガスケットを新品に交換し、ウォータポンプを取り付けたらまたインレットパイプを回転させて元の位置に戻してからボルトを取り付ければ完了です！
この時点でものすごい達成感でしたがそもそももご用命とは違うので、気を取り直してベルト交換へ移ります！

こちらがオルタネータのプーリーです。

プーリーが光っていて鋭利になっているのがわかります！

こちらがクランクのプーリーです。

光ってますね。

新旧ベルトを比べてみるとベルトの溝の部分が薄くなっておりました。
このまま放置していたらベルトの劣化や亀裂よりも早くベルトが耐久性を失くして切れてしまうところでした。
スズキ車を特にプーリーが鋭利になりやすいので注意です。

すべて交換終了！
試運転もさせて頂き現象は改善されました！！が…
試運転時に後ろの方からゴーという音が…点検してみると左右リヤのハブベアリングから唸り音がしていることが発覚、お客様にお伝えすると治してもらいたいとのことでしたので後日ハブベアリングの交換をさせて頂くことになりました。
ハブベアリング交換は次号にて掲載させて頂きます！

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