プジョーRCZ エンジン不調 チェックランプ点灯 高圧フューエルポンプ交換 イグニッションコイル交換千曲市 長野市 上田市 歓迎｜車検・点検・修理のグーネットピット

プジョーRCZ エンジンがガクガク振動し走れないと入庫しました エンジンチェックランプも点灯し明らかに１気筒死んでる感じです。
おそらく点火系 イグニッションコイルとスパークプラグを交換すれば大丈夫と頭に描きつつ診断機で故障コードの確認
P1336 複数の異なるシリンダー ミスファイア
p1337 ミスファイア シリンダー1

イグニッションコイルなのか？スパークプラグなのか？と１番シリンダーのコイルと２番シリンダーのコイルを入れ替えてみます。が １番ミスファイアが変化しません。ではスパークプラグを入れ替えてみますが変化ありません。点火系ではないのか？

燃料系？インジェクタ？と実測値を確認

１番シリンダーのインジェクタが働いていません！
エンジンコンピュータから信号が出てなくて0なのか？
インジェクタ本体が断線又は ショートで0表示なのか？１番シリンダーのインジェクタのコネクター部分で確認したいのですが インマニの下にインジェクタがあり 上からはカウルトップが覆うようにエンジンルームにせり出した形状で 下側は幅広いメンバーがガッチリで簡単にはアクセスできる構造ではありません。

インジェクタ単体を確認したいがそこまで分解する手間と時間考えると交換前提で作業したい そんな感じです。 お客様に診断するにも時間が掛かりますと連絡 了解を得ました。会話の中もともと車好きのお客様からこの型の車 高圧フューエルポンプがよく壊れるようで インターネット上の情報に良く似てる！とお言葉を頂き メカニックの固定観念からより 毎日乗ってるお客様の感じるままの言葉も大事！とバラす前に何度か実測値を確認。ポンプがダメなら１番シリンダーのみ失火にはならないのでは？ポンプ燃圧不足でコード拾うのでは？とか考えながら コードリセットしながら確認すると始動30秒は１番シリンダーのインジェクタも作動しチェックランプ点灯と共にフェイルセーフに入って制御されインジェクタが噴射停止していました。
では何故１番シリンダー？
答えはやはり点火系でした。
リセットしても始動後３０秒でフェイルセーフの噴射停止になっている為 そのままイグニッションコイルを入れ替えても 燃料噴射されてないので変化するはず無いのです。リセットしコイルを入れ替えて実測値を見るとコードは２番シリンダー失火に 噴射停止も２番に変化しました

高圧フューエルポンプは目標圧力まで上がるのですが停止後の圧力保持が少く エンジン始動直後 燃圧不足でその他複数のシリンダー失火を拾っていたようです。

高圧フューエルポンプと高圧パイプを交換です

イグニッションコイルと煤けてしまったスパークプラグも全数交換します。

コードをリセットしてからエンジン始動
滑らかなエンジンに戻りました！
エンジンオイルの量がアッパーレベルより上回っていた為 単純な入れ過ぎなら良いのですが 燃圧を保持できなかった高圧フューエルポンプからのガソリンがエンジン内部に入り オイルを稀釈した可能性も全く否定出来ないので(オイルはシャバシャバした触感やガソリン臭さは無かったですが) エンジンオイル交換も合わせて行いました。またフェイルセーフに入るとエンジン停止後ドアロックをかけた後も５分位ラジエーター電動ファンが回り続けます こんなにバッテリー使って再始動大丈夫？って感じなのでバッテリーを完全充電して試乗し故障コードの無い事を確認 納車しました。

高圧フューエルポンプの不良とイグニッションコイルの劣化による２ヶ所のトラブルでした。
エンジン始動３０秒でフェイルセーフに入る 車の安全と損傷防止の為ですが メカニックにはちょっと落とし穴で 勉強になりました。
お客様O様 御入庫ありがとうございました。
担当 須坂