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2020年04月17日 13:43三菱 i「アイ」 スパークプラグホール・オイル漏れ修理 長野県安曇野市
他のお客さまのアイさまも同じ症状で修理したことがあるので、このエンジンの泣き所かも知れません。
スパークプラグホールにオイルが溜まる。
一番被害を受けるのはイグニッションコイルです。高温のエンジンオイルで入浴している状態なので、明らかに劣化が早まりそうなイメージです。またオイルは燃焼するので、劣化しホール内で火花が発生「リーク」し最悪炎上なんてことも起きる可能性が無いとは言い切れないため、早めの交換をオススメします。
先月コーティングを実施したヘッドライト!
1か月半は経過しましたが、まだまだキレイです。
春先のタイヤ交換の時期に合わせて入庫いただいたのは、これがしたかったからです。
表面だけでなく中空部もしっかり洗浄し、塩カルを洗い流します。
貴重なリヤエンジンのお陰でエンジンルームを簡単に洗浄出来ないアイさま。
今回はエンジンのカバーを開けるため、室内に飛び散らないようマスキングし洗浄しました。
これで作業中も安心です。
写真が前後しますが、プラグホールの状態を紹介しておきます。
プラグホール上に装着されている同形状の3個の部品がダイレクトイグニッションコイルです。
ダイレクトと呼ばれる様に、スパークプラグに直接刺さっている部品で、コンピュータが今だ!と指令を出した瞬間にプラグへ電気を送ることが出来ます。
人間が作った理想のプログラムに限りなく近いタイミングで電気が送れるので、昔の別体式に比べ高回転域でも安定したパワーが得られること、効率よく燃焼出来るのでプログラムを更に煮詰めることができ、少ない燃料でパワーを得られるため燃費も良いはずです。
余談ですが、スズキの軽自動車唯一の4気筒であるF6Bエンジンは平成2年にしてダイレクトイグニッションシステムを採用していました。
4気筒のうちの2気筒のみという面白いシステムで、1万回転近くまで一気に吹けあがる特性だったための採用だったと想像していますが、今現在のエンジンでそこまで回るモノは少ないと思うので、現在のクルマのほとんどに採用されている理由は部品点数の削減によるコストカットと効率の良い燃焼かと思います。
1番のプラグホール。
若干オイルっぽいのが分かります。
2番のプラグホール。
かなりやばい感じです。
3番のプラグホール。
ここも1番と同じ様な感じです。
では作業を開始ます。
先ずは溜まったオイルを除去します。
エンジンのカバー「シリンダーヘッドカバー」を外します。
漏れていた2番のパッキンだけ変色しています。
それにしてもキレイなシリンダヘッドです。
かなりマメにオイル交換をしていたと想像出来ますが、それでもパッキンが硬化「劣化」してしまうのはリヤエンジン特有の熱量の多さによるモノだとも想像出来ます。
ヘッドカバーの裏側です。
本当にオイル管理が良かったことが分かるキレイさです。
新品部品に交換します。
あまりの硬化ぶりにビックリなカバーパッキン。
ゴムではないものに変質しています。
元がキレイなので、かなりキレイに仕上がりました。
これなら気持ち良く組み付けることが出来ます。
プラグホールパッキンも新品に交換。
無事にカバー装着!
スズキ車だったら間違いなく交換している2番のコイル。
現状問題ないため、しばらく様子を見ます。
洗浄後のコイル。
かなりキレイになりました。
もちろんプラグも交換しますが装着されていたのが何とHKSさん!
何となく勿体ない感じが・・・(笑)
今回、交換した部品。
カバーパッキンが硬化によってバラバラです。
お仕事お疲れさまでした。
最後に漏れを確認し作業完了!
次もよろしくお願いします。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成19年 | メーカー・ブランド | 三菱 |
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車種 | アイ | グレード | G |
型式 | CBA-HA1W |