メルセデスベンツ　W222　S550　エンジンオイル漏れ＆冷却水漏れ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

本日も重整備？なお話です、、、、、、、



近年の自動車はエンジン熱効率の向上やエンジンのダウンサウジング化など、進化を続けています。



世界的に脱炭素を目標に掲げ、内燃機関が失われつつありますが一方でEVと呼ばれる電動自動車にトラブルが多いのも事実。



メーカーは伏せますが大変なことになっている話を聞くことがあります。



それはさておき、本日はダウンサウジング化によってターボ化されたS550です。

W222！エンジンはM278　4.7リッター　V8ツインターボ

M278はV8エンジンにしてはコンパクトな造りをしていますがそれが原因で整備性が超悪いのです、、、、、、、





当初は冷却水漏れの診断依頼でしたが、、、、、、、、



実はオイル漏れが原因で冷却水が漏れだしていました、、、、、、、、

冷却水が漏れている場所はラジエターのロアーホースでしたが、、、、、、



左右バンクのタイミングケースから漏れ出したエンジンオイルがラジエターホースにかかり続けパッキンを痛めてしまったものと考えられます。



このままロアーホースを交換するだけでは何も対策にならないことを説明させて頂

き、修理する運びとなりました。



それにしても、、、、、、

随分と前から漏れ続けていたようです。



診断は的確でした。



あと、とにかく配管が多いこと。

大体が樹脂製で再使用できません。

大量の配管、パッキンを同時交換するので先の事を考えると安心だと言えます。

青いボルトで留められているハウジングがアッパータイミングカバーです。



V6のM276はインマニを取り外すだけでアクセスできるのですが、、、、、、、、

やっとの思いで取り外しました、、、、、、、

シーラーで処理されているところなので古いシールを剥がし、再度シーリング処理します。



M276、278の定番箇所で、フォレストでもかなりの台数を修理してきましたが何度やっても大変です。

V型エンジンなので反対側も修理します。

左バンクの方がアクセスしにくいです、、、、、、、、



オイルフィルターブラケットなど、一式取り外します。

まだアクセスできません、、、、、、、、

サーモスタットも取り外し同時交換。

大体触ると壊れてしまいます、、、、、、、

カバーが外れたらキレイに洗います。



こちらも右バンク同様シーリング処理。



余談ですがM278はカムシャフトアジャスターもよく壊れます、、、、、、、



オイル管理はしっかり行ってください。

清掃しながらどんどん組付けていきます。

新しい冷却水とエンジンオイルを注入。



漏れがないか確認しつつテスターにてエラーコードチェックを。

こちらのW222、エアサスではなくABCでしたので通常よりスペース確保に時間がかかりました。



この度は当工場にご用命頂きましてありがとうございました。





今回の作業内容及び交換部品



・エンジンオイル交換

・ドレンプラグ交換

・オイルフィルター交換

・オイルフィルターブラケットガスケット交換

・オイルクーラーパッキン交換

・左右バンクアッパータイミングチェーンカバー再シーリング施工

・左右バンクカムアジャスターソレノイドOリング交換

・左右バンクターボチャージャークーラーフィードパイプ交換

・左右バンクターボチャージャークーラーリターンパイプ交換

・ターボチャージャーオイルフィードパイプ左右交換

・サーモスタット交換

・Oリング交換

・ラジエターロアーホース交換

・ベンチレーションホース交換

・バイパスホース交換

・ラジエターリザーブタンクキャップ交換

・スーパークーラント補充

・メンテナンスインターバルリセット


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