スクープ
更新日:2022.03.31 / 掲載日:2022.03.30
生まれ変わるクラウン!4-ドアクーペやSUVなど3つのボディで世界戦略車へ!
2022年5月。クラウンが16代目へと生まれ変わるという情報をキャッチした。SUV専用車となるという話など一昨年から情報が錯綜していたが、4ドアクーペを基本とし、SUVモデルやステーションワゴンが遅れて追加されるという。さらに最大の変化が歴代クラウンとして初めて縦置きエンジン+後輪駆動(FR)プラットフォームから横置きエンジン+前輪駆動(FF)プラットフォームになるということだ。このプラットフォームは、カムリやRAV4、ハリアーなどが採用するGA-Kプラットフォームと呼ばれるもので、レクサスブランドではレクサスESにも採用されている。遂に最大のパラダイムシフトが行われるのだ。
クラウンがとうとうFFに!というネガティブなイメージもあるかもしれないが、それを払拭するラインナップが用意される模様だ。ボディタイプが先代のセダンのみという状況から大きく変わり、まずは2022年5月に予想スクープCGで製作した4ドアクーペが登場。その後1年程度遅れて、この4ドアクーペをベースとしたSUVを発売。その後、半年から1年遅れてステーションワゴンが登場する。このステーションワゴンは欧州メーカーのシューティングブレークのように流麗でスタイリッシュなデザインとなるようだ。ステーションワゴンは初代から8代目クラウンまで設定され、その後11代目で復活。この11代目クラウンエステート以来の復活となる。
FFプラットフォームを採用するが、パワートレーンは2.4Lガソリンターボエンジンと2.5Lガソリンエンジン+THS2のハイブリッド。どちらにもAWDが設定され、2.4Lガソリンターボエンジンには現行型RAV4から採用された、前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御するトルクベクタリング機構を採用したダイナミックトルクベクタリングAWDを採用。2.5Lガソリンエンジン+THS2のハイブリッドに組み合わされるE-Fourは、これまたRAV4から採用された、後輪の最大トルクを増加し、前後輪トルク配分を100:0~最大20:80まで変更可能な新制御を採用した最新型を採用する。新型クラウン4ドアクーペはこのAWD採用モデルがメイングレードとして展開し、走りの4ドアクーペをアピールする。さらにRAV4やレクサスNXから搭載されたプラグインハイブリッドシステムもデビューから遅れて追加される可能性が高い。
16代目となる新型クラウンは、日本や中国市場のみならず北米や欧州市場でも発売される模様だ。特に北米では「CROWN」が商標登録されており、発売は公然の事実にもなっている。日本においては15代目の現行型クラウンの受注はストップしており、3月中旬までにオーダーを受けたものを製造して、FRクラウンの幕は閉じる。まもなくトヨタディーラーに新型クラウンの情報が入ってくる可能性が高く、2022年4月中旬には事前商談が始まる模様だ。いつかはクラウンが、世界のクラウンへ。その登場を楽しみに待とう!